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院長の臨床メモcolumn

2011.09.22

下肢動脈硬化について最近思うこと

最近、下肢動脈硬化による痛みを訴える方がいらっしゃいます。

数名で決して多いとは言えませんがここ1カ月以内に出現しています。

季節などは関係なくもともとあった足の病気がある時を境に急激に症状が出現してきたのでしょう。

足の動脈が細い方は結構いらっしゃいます。

その中で高度な狭窄で症状が出たり、治療が必要となるような場合は早々あるわけではありません。

当院ではABIを年に1-2回行っていますが1.0以下であれば下肢造影CTやエコーをします。

ただその次の段階です。

診断できたらどうするか??

だいたいの方は足が痛いなどの症状はありませんし、紫色になっているわけでもありません。

上流の狭窄に対してはカテーテル治療になります。

我々は日常茶飯事ですが、患者さんからするとおおごとです。

症状もないし、足の色も悪くない、急ぎでもない、入院が必要、カテーテル治療にも副作用があるという色んな天秤にかけるとなかなか治療まで行きません。

でも急速に進行し、急速に症状が出現することがあります。

実際は足が痛い、すこし足の色が悪くなった時点でカテーテル治療となることが多いです。

ただ、その時には結構進んでいて狭くなっている箇所は1か所ではすみません。

カテーテルをする時期はどのタイミングがいいのか?!

足を守っていくにはどうしたらいいのか?!

足の症状や色も悪くないのにカテーテル治療をしたくない患者さんの気持ちもわかります。

本当に悩みます。

できれば色が悪くなる前に何とかしたいというところです。

診断したら、場所によっては(上の方)はまずカテーテル治療。

それ以外は医師だけでなく、看護師にも協力しあって早期発見!

早期発見できれば患者さんの症状や意思も尊重しながら治療にすすめていければなあと思います。