院長の臨床メモ当院では10月からエポジン3000単位を週3回使用している方に限ってミルセラ150μgに変更しています。
1カ月で全てを評価するわけではありませんが、経過をキチンとみていくことは重要だと思います。
10月よりヘモグロビンが低下している方は15％でした。
10月よりヘモグロビンが目標値より上回っている方が10％でした。
それ以外の７5％の方々はヘモグロビンは目標範囲内でした。
低下している場合も、上昇している場合もいずれにしろ強い変化ではなく、そのままエポジンを継続していても同様の変化が起こる程度でした。
腎性貧血の治療を始めて行う場合はまだ効果がわかりやすいですが、切り替えの場合はどうしても１カ月ではなかなか判定できません。
しかしこの１カ月で言えることは心配していたほどヘモグロビンの変動は強くないということです。
当院では２週間に１度採血をします。
基本的にミルセラは月に１回です。
心配していたのは２週間後に上がりすぎた場合です。
エポジンやネスプであれば週ごとに変更できますが、ミルセラは途中で変更できません。
今のところ途中での上がりすぎはなく少し安心感を持ち始めています。
エポジン３０００単位を週３回使っている方に対して使用しているのでもしミルセラが効果が発揮し、今の１５０μgから減量できればいいなあと期待しています
最後に。。。
おそらくですが貧血の薬をすべてミルセラに変更したという施設は少ないと思います。
エポジンやネスプもまだまだ使っていると思います。
頻度が少ないほど忘れやすくなります。
月１回ですから忘れないような工夫は絶対に必要と今回の回診で強く思いました。