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院長の臨床メモcolumn

2011.11.25

トリガーポイント~透析患者さんへの応用

昨日の講義では痛みの95%が筋骨格系の痛みからくるということです。

あるところが損傷する

痛いからかばう

かばうとさらに違うところが痛くなる

長い間、かばったり、無理をしていると身体の平衡がくずれて、軟骨が減ったり、変形したり、ヘルニアになったりしてくる

ということでした。

つまり、骨が変形している→痛い

ということではなくて、

痛いのが続いてくると変形してくる(体の構造が崩れる)可能性があるということです。

ですから体の構造を崩れる前に痛みに対応して治す必要があることです。

痛みは深く、メンタルや免疫や自律神経にも関係してきます。

確かに痛いとやる気がなくなったり、気分が沈んだりしますね。

昨日、色んな実技をしました。

僕もさせてもらいましたが結構実感としては手ごたえを感じました。

透析患者さんは首、肩、腰を中心とした痛みと戦っている方が多いです。

僕としては医療の現場の中でどう取り組んでいこうか考えています。

まず知識の習得が必要であり、基礎的な実践を行っていこうと思います。

“身体全身を整える”という手技はマスターしようと思います。

これだけでも筋肉と筋膜はほぐれてだいぶ楽になると思います。

痛みの専門家ではないことは十分理解しています。

できる限りのことはやって、効果がなければ専門家に相談することは必須です。

~透析中の痛みに対して~
質問してみました。

●透析患者さんは静止状態なので痛くなる。

●静止状態というのは筋肉が収縮している状態でオン―オフがない

●時間とともに痛くなってくる。

対策としては
●上肢:手を握る、肩を上下させる
●腰:膝を曲げ伸ばしする。膝を開閉させる。

これだけでも筋肉と筋膜は弛緩するということです。

筋肉をほぐしてあげる感覚でできる限りゆっくりと毎回やることがポイントだと思います。