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院長の臨床メモcolumn

2011.12.19

透析時間に勝るものはない

月に一度、臨床工学技士と透析効率について話をマンツーマンで話をします。

普段から話はちょこちょこしているのですが、データを見て再確認して現行の透析方法でいいのかを検討しています。

最近、透析時間を延長する方向で考えているのですが、やはり今回の検討会議でも時間による透析効率の違いは如実に表れていました。

明らかに透析時間が長ければ長い方がいい。

6時間透析している方は抜群に透析効率がよく、体調も良くなっている。

透析効率が引っ掛かっている人は。。。

・圧倒的に多いのが3-3.5時間透析と透析時間の短い方。

・その次には透析中の血圧が低い方。

・その次にはシャント狭窄があった方。

この中で透析効率が透析時間が短いために悪くなっている方は透析時間を上げるべき。

透析膜や血流量をちょこちょこ上げるよりは最も効果的だし、透析膜や血流量も透析時間によって生きてくる。

血圧が低い方は何とか上げる努力をしなければならない。

除水スピードも問題なく、降圧剤やDwも問題なし。

透析膜などを調整して・・・場合によって膜面積の減少や1-2型透析膜に一時的に下げてでも透析を安定させるべし。血圧上昇する身体反応を回復させてあげるべし。

シャントに関しては早期発見、早期PTA。

「透析時間」に勝るものはなく、来年の目標として「透析時間延長への流れ」を作っていこうと考えています。