はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2011.12.16

人はなぜ転ぶのか?

転倒による骨折

僕が運動を勧める理由の一つはこれにあります。

転倒による骨折は確実にQOLを下げます。

運動能力だけではなくて、認知症やうつ症状など精神的負担も生じてきます。

一旦転ぶとまた動いていこうという気がおこらず閉じこもり傾向になり、どんどん元気がなくなってきます。

気持ちが強い方もいらっしゃいますが、元気がなくなる傾向が男性を中心に多いと思います。

転びやすい傾向としては

①太り気味

②健脚度が低い

③動脈硬化が強い

上記の特徴が分かってきたようです。

身体全体の運動機能と感覚が低下してくるとやはり二本足での歩行に影響が出てくるのだと思います。

骨折率は60歳を超えると急激に高くなります。

ですから60歳以上は予防をしなければなりません。

もちろん「健康日本21」からすると30歳から予防をする必要があると思います。

健脚になるには何が大切か?

①10m全力歩行(歩く)

②最大一歩幅(またぐ)

③40cm踏み台昇降(昇り降り)

この①-③のバランスが転倒を予防します。

①の歩行は下肢筋力の持久力は向上しますが、それだけでは転倒予防になりません。

つまづかないように”またぐ”、”足を上げ下げする”ということも大切なのです。

透析以外は若者も高齢者も健康であってほしい気持ちは強くあります。

関節痛などお持ちの方も多いと思いますが、なんとか元気に健康志向を持って毎日を過ごして欲しいと思っています。