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院長の臨床メモcolumn

2012.04.16

色々と悩んでいる患者さん

ある透析患者さんが悩んでいます。

何をやってもマイナス方向に考えてしまう。

透析導入して、シャントトラブルや健康面のトラブルなどありました。

仕事もされています。

透析導入され、生活面も変わり、健康状態も思わしくない状態が続いています。

そうなると仕事面にも影響が出てきます。

健康面の問題はつづくと精神面の問題が加わってきます。

他にも同じような悩みを持っている方が多いと思います。

患者さんがそのような悩みを訴えてくるということは何とかしてほしいというメッセージだと受け取りました。

何ができるのだろう?

人間としては先輩が多い患者さんの悩み。

違う人生を歩み、決して人生経験の多くないわれわれスタッフ。

でもそれでも患者さんはメッセージを出してきたのです。

何とかしなければなりません。

まず話を聞き、医師に聞きづらいことは看護師に話してもらい、それらを総合して、医療スタッフでどうしていくかを話し合う。

問題点を上げて、解決あるいは軽減できるようなことであれば患者さんと相談の結果変更していく。

心療内科的、精神科的な問題ではあるが、心療内科や精神科の受診を望んでいるわけではないのでまずクリニックが何とかする。

話を聞く以外に薬で緩和することもできます。

特に漢方薬は精神的な問題に良く届きます。

不思議なものです。

もちろん少しでも楽になればという思いがあるので即効性のあるものも併用します。

不眠であれば睡眠剤など。

医師と看護師が協力してサポートしていくべき患者さんです。

強引なことはしてはいけません。

あわてる必要もありません。

ゆっくりと継続的に接していくことが大事なのです。

悩みの中でも何とか「笑い」だけは忘れないように心掛けていかなければなりません。