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2012年6月30日 土曜日

透析中の血圧低下でつらい...ドライウェイトアップは危険なのか?

透析中で一番つらいのが急激な血圧低下、透析終了ちかくの血圧低下。

適切なドライウェイト(DW)を!

適切な体重増加・時間除水量を!(一番大切)

適切な降圧剤の選択を!

適切な透析方法を!

というのはよくわかりますが、なかなか何をやってもうまくいかないことがあります。

うまくいかなくてつらくなるのは患者さん。

そういったとき、私はわざとDWをアップしていきます。

普段は0.3-0.5kgくらいですが、1-2kg上げることがあります。

そんなDWをあげると血圧も上がるし、レントゲンで心臓が大きくなるし、ズボンも入らんようになるといわれることもあります。

しかしまず週3回発生している苦痛を取り除くことが大切だと思ってます。

仮にDWを1.2kg増やしたとしましょう。

1.2L増えた水分は全身に広がります。

血圧や心臓の大きさに関係がある血管の中にはどれくらいの水分が残るのか?

単純計算で1.2L×12分の1=100mlです。

細胞の中には3分の2.

細胞の外には3分の1にまずわかれます。

血管はさらに細胞の外の4分の1ですので⇒⇒⇒1.2L×3分の1×4分の1=100mlとなります。

透析の方はやや細胞外液、血管の中の容量が多いので110-120mlくらいと推測されます。

決して全てが心臓に負担が掛かるわけではありません。

確かに心臓が大きくなったり、血圧が上がることもあります。

それはDWを上げてから気をつけたらいいことであって、決して危ないわけではありません。

まず血圧が下がるという悪循環を断ち切ること。

患者さんは血圧を上げる物質の働きや感受性が悪くなっているのでそれを回復させてあげる。

そうすると透析中の血圧は時間差がありますが安定してきます。

安定した1-2ヶ月の後にもし、血圧が上昇したり、心臓が大きくなった場合は徐々にDWを減らせばいいのです。

その時はたとえDWを減らしても血圧が下がるわけではありません。

決して安易にする方法ではありませんが、まず患者さんの生体の中の血圧リズムを整えることも大切だと思います。

投稿者 きたうらクリニック | コメント(0) | トラックバック(0)

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