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院長の臨床メモcolumn

2012.07.27

大量の蛋白尿がある透析患者さん

糖尿病や慢性糸球体腎炎で大量に尿蛋白が出る方がいらっしゃいます。

大量に蛋白尿が体外にでるものですから、体の中の蛋白質が減ってしまって、体がむくんだり、胸水や腹水がたまったりします。

これをネフローゼ症候群といいます。

今、糖尿病がきっかけでネフローゼ症候群となり、透析になった方がいらっしゃいます。

ネフローゼで透析になった方はBUNやクレアチニンが上がって透析になったというより、データはそんなに悪くないけどむくみがひどくて透析になったという方が多いです。

体に余分な水分があるということなので透析で水を引いてあげればいいのですが、引いても引いてもなかなかすっきりしません。

ある程度尿が出ていると体内のたんぱく質は少ないままなのですぐにむくむからです。

透析で水をひいてはたまり、ひいてはたまりという感じです。

この方は貯まってくると息切れや動悸というつらい症状があり何とかたまらないようにしなくてはいけません。

腎臓でたくさんの蛋白尿が出ていることが主な原因ですので腎臓をつぶしてしまっては?という考えもありますがなかなかそうはいきません。

当院でとった方法は週4回透析。

まず2日あきをなくすこと。

そうすると息切れや動悸はましになるはず。

あと週4回すると徐々に尿量が減ってくる可能性があること。

尿量が減ることは決して嬉しいことではないとは思いますが、この方の場合おしっこが出ている以上たくさんの蛋白尿が出ているのでおしっこが出なくなる方が楽になります。

そのような話を患者さんにし、ご理解して頂けたので週4回にしてみました。

月水金は4時間透析、土曜日は2時間透析。

状態を見ながら時間は変更するかもしれません。

治療に非常に協力的な方で良かったと思います。