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院長の臨床メモcolumn

2012.08.23

急性腸炎にビオフェルミンって必要なのかあ?

誰でも知っているビオフェルミン。

ビオフェルミンは乳酸菌の薬です。

ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィリス菌が含まれています。

基本的には整腸作用があり、腸内細菌叢を整え、有害菌の働きを抑えてくれる働きがあります。

使用疾患としては⇒⇒⇒便秘、下痢、腹部膨満感。

しかし医療でよく使用されるのは急性腸炎などの下痢の時。

確かに参考書でも下痢の時はよくビオフェルミンは出てきますが、便秘ではほとんど出てこない。

しかもビオフェルミン=下痢止めという認識が高い。

確かにビオフェルミン止瀉薬というものもあり、腸の痛みや運動を抑えてくれる薬剤もありますが、基本的にはビオフェルミン=下痢止めとは言い難いものがあります。

整腸作用があり異常なガスを抑えてくれる働きもあるようですが、下痢をおさえる作用としては決して高くないと思います。

急性腸炎でビオフェルミンが下痢の期間を短縮するかも疑問ではあります。

なぜこんなことを書くのか?

決してビオフェルミン=下痢止めと思って欲しくないからです。

長年困っている便秘にも役立てることがあります。

腸の細菌叢が混乱して、悪玉菌や腐敗菌が多くなっています。

特に透析されている方はその傾向が強いです。

ですのでビオフェルミンをある程度長く内服してもらえることで腸内細菌が安定し、便通も安定することもあります。

実際投与して便通が安定している方もいらっしゃいます。

透析患者さん用にも森下仁丹からビフィズス菌HDも販売されてます。

ビオフェルミンは即効性は期待できませんが、調子を整えていく薬だと思っています。