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院長の臨床メモcolumn

2013.02.16

色んな頭痛

内科診療をしていると頭痛の方が来られます。

頭痛には色んな原因があります。

大学病院などには「頭痛外来」という外来もあるくらいです。

頭痛には①急にやってくる頭痛、②徐々にやってくる頭痛、③慢性的な頭痛があります。

急にやってくる頭痛で有名なものはくも膜下出血や脳出血などです。それ以外に髄膜炎や緑内障によるもののあります。

また、咳や運動や性交渉がきっかけで頭痛が急にやってくる「良性機能性頭痛」も①の中に含まれます。

②の有名なものは脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などがあります。

③の慢性型は最も多くて、片頭痛・群発頭痛・筋緊張性頭痛など有名な名前の頭痛がこの中に含まれます。

③の中で特に最近注意しなければいけないものとしては薬物乱用性頭痛(リバウンド頭痛)です。

月に15日以上を3か月以上、鎮痛剤を内服している方で頭痛がある方はこの薬物乱用性頭痛の可能性があります。

鎮痛薬を頻繁に摂取することで発生する頭痛でリバウンド頭痛は一日中発生し、非常に痛みを伴い慢性化します。

偏頭痛や緊張性頭痛など頭痛もちの方が頭痛薬を過剰摂取することが慢性化したことで、薬物による頭痛に転換されるようです。

この場合は原則として、痛み止めの断薬が必要です。

3-4日我慢すれば頭痛は軽減します。
しかしそうはいっても身体的にも精神的にも依存しているのでなかなか断薬できない現状があります。

今の薬を中止するために、量を減量したり、種類を変更したりしていきます。

その結果、頭痛は緩和されていくのです。