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院長の臨床メモcolumn

2013.04.18

☆糖尿病治療薬DPP-4阻害剤は7種類。

糖尿病薬で今注目を浴びている『DPP-4阻害薬』。

現在まで7種類発売されています。

もう1種類増えるという話も聞きます。

同じ系統の薬がどれだけ増えてくるのだろうか?

処方する側も困惑してしまうほどです。

当初数種類の時であれば、

・他の糖尿病薬との併用の制限

・腎障害のある方への使用の制限

この二つが主に問題視されていました。

しかし、新しい薬はそれらの問題が解決されつつあります。

先日ご紹介したトラゼンタも5番目に発売されましたが、先日他の糖尿病薬と併用が可能になりました。

透析患者さんを含めた腎臓病をお持ちの方でも使えます。

また、トラゼンタは1日1回、1錠を内服すればいいだけですので非常に飲みやすく、そういう意味では患者さんも飲みやすいと思います。

1日2回の薬もあります。

回数でいうと「トラゼンタ」はいい薬だといえます。

量に関してもトラゼンタは1錠が上限となっているので有利だといえます。

他の薬は1回2錠という薬もあります。

患者さんのコンプライアンスを考えると「トラゼンタ」は最強のDPP-4阻害剤ではないかと考えます。

ただ、そうかといってトラゼンタがDPP-4阻害薬で一番すぐれているとも言えないと思います。

1日2回のほうが、実際血糖値がよく下がるかもしれません。

他の糖尿病薬と併用が可能といっても、「降圧剤」と同様、薬同士の相性の問題もあります。

相性が悪いと低血糖になったりすることもあります。

肥満型の方にはどのDPP-4阻害剤でも変わりはないことはないと思います。

いったいどの「DPP-4阻害剤」がいいのか?

報告者によって結果が変わってきますが、じっくりと今後出てくるであろうDPP-4阻害剤の報告を確認していこうと思います。