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院長の臨床メモcolumn

2013.04.30

☆「今年の鼻炎は楽だった」

当院に通院されているご婦人がいらっしゃいます。

毎年スギ花粉で「大量の鼻水」で困られていたようです。

これまでヒスタミン拮抗薬(アレジオンなど)を内服されていたようですが、「眠気」があって使っていなかったようです。

別の疾患で通院されていますが、話の成り行きから「花粉症」の話になり、鼻水で困っておられるというお話を聞きました。

眠くなるお薬は飲みたくないということだったので、漢方薬とステロイド点鼻薬を処方しました。

漢方薬は「麻黄附子細辛湯」、点鼻薬は「アラミスト」を選択しました。

患者さんは高齢で冷え性であり、一般的によく使用する「小青竜湯」よりは「麻黄附子細辛湯」のほうが患者さんに合っていると考え処方しました。

ステロイド点鼻薬に関しては最近では「軽症花粉症」でも使用することが多く、症状が強いためあらかじめ併用しました。

患者さんは「花粉症の時期の、こんな楽に過ごせたなんて」と喜んでおられました。

ヒスタミン拮抗薬で眠たくなる方は実際多いです。

「漢方薬」は「花粉症」にも有効だと思います。