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院長の臨床メモcolumn

2013.05.27

機能性ディスペプシアについて

機能性ディスペプシア(略してFD)は胃もたれや胃痛などのつらい症状が現れる疾患です。

「機能性」ということだけあって、胃カメラなどの検査を行っても異常がないのに、症状がつらいということです。

このような方は結構いらっしゃいます。

胃痛や胃もたれなどの症状がある方は結構いますが、実際胃カメラをして胃潰瘍や悪性腫瘍があった方はかなり少ないといえます。

FDは大きく2つに分かれて、「食後愁訴症候群」と「心窩部痛症候群」があります。

「食後愁訴症候群」は「つらいと感じる食後のもたれ感」や「食後すぐにおなかがいっぱいになって食べれなくなる」という症状です。

「心窩部痛症候群」は胃のあたりが痛かったり、熱くなったりします。

これまでこれまでの症状に対してはムコスタなどの胃粘膜保護剤、タケプロンやガスターなどの胃酸抑制剤が使われることが多いです。

また胃の運動をよくするためにナウゼリンやガスモチンを併用します。

しかしよくならないことも多く、こんな方にこれまで漢方薬の六君子湯、安中散、半夏瀉心湯などを組み合わせていました。

漢方薬がのめる方はよかったのですが、飲めない方はなかなか『胃のつらい症状』が治まりませんでした。

この度、「アコファイド」という「FD」のためのお薬が新発売されます。

これまで「FD」のための薬剤は発売されておらず、その効果に期待されます。

1回1錠、1日3回となっています。

「アコファイド」だけでよくなるのか、それとも他の薬剤と併用するのか。。

いずれにしろ「つらい症状をとる」ための薬剤が発売されたということは非常にうれしいですね。