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院長の臨床メモcolumn

2013.08.20

慢性腎臓病患者さんの身体障害者申請(自己負担)について

当院でも慢性腎臓病患者さんの診察をしています。

腎臓病患者さんの多くは身体障害者の福祉制度のことは知らないことが多いです。

最近は糖尿病の患者さんで腎臓病の方が多くいらっしゃいます。

糖尿病の方はお薬が多く、インスリンを打っている方は自己負担金が多くなります。

また腎性貧血になると腎性貧血の注射(ミルセラ、ネスプ、エポジンなど)が必要になります。

そうなるとさらに自己負担が増えます。

患者さんの自己負担が気になりながらも、腎性貧血の注射は早めに始めたほうが腎臓にも、心臓にもいいし、透析導入を遅らせるという報告もあります。

腎臓病の方でCrが3以上となった方には身体障害者申請をお勧めしています。

役所に行って頂いて、申請用紙をもらってきてもらいます。

所得によりますが、診察代の自己負担軽減になります。

また福祉サービスも受けることができます。(自治体によって異なる)

福祉サービスに関しては下記をご参照ください

腎臓何でもサイトより> http://www.kidneydirections.ne.jp/
① 税金の減免
● 障害者控除……障害者本人が納税者の場合は、「所得税の障害者控除」や「住民税の障害者控除」が受けられます。障害者本人に課税対象所得がない場合は、その世帯の納税者が控除を受けられます。
* 問い合わせ先:「所得税の障害者控除」については税務署(確定申告)、または会社等の担当部署(源泉徴収)。「住民税の障害者控除」については市区町村の税務担当窓口へ。
● 自動車税、軽自動車税、自動車取得税の減免……障害者または障害者と生計を同じくする人が運転する障害者(または個人)名義の自動車にかかる税金が減免されます。
* 問い合わせ先:自動車税事務所または都道府県税事務所へ(軽自動車税の減免については市区町村の税務担当窓口へ)。

② 交通機関の運賃割引
 つぎの交通機関で運賃が割引になります。
● タクシー料金……1割引き。乗車の際に「身体障害者手帳」の提示を。ただし割引していない区域もあるので乗車の際には確認を。
● JR運賃……5割引き。ただし「単独」か「介護者つき」かで割引になる乗車券が異なってくるので、窓口で確認のうえ購入を。私鉄でも割引になる場合があるので窓口で確認を。
● 航空運賃(国内線) 障害者割引率は時期や路線、航空会社によって異なるので、航空会社または航空券発売窓口で確認してください。

③ 有料道路通行料金の減額
 有料道路の料金が5割引きになります。
* 問い合わせ先:市区町村の福祉担当窓口へ。

④ 駐車禁止区域への駐車
 駐車禁止等除外の標章を提示することで、駐車禁止区域に駐車することができます。
* 問い合わせ先:市区町村の福祉担当窓口または住所を管轄している警察署へ。

⑤ 水道料・下水道使用料の減免
 自治体によっては水道料・下水道使用料が安くなる場合があります。
* 問い合わせ先: まずは市区町村の福祉担当窓口へ。

⑥ 公営住宅への優先入居
 自治体によっては公営住宅に優先的に入居できる場合があります。
* 問い合わせ先:市区町村の福祉担当窓口へ。

⑦ 携帯電話基本料金等の割引
 携帯電話の基本料金、通話料が割引になります。
 (くわしくは各携帯電話会社に確認してください。)