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院長の臨床メモcolumn

2014.01.28

今までにない新しい糖尿病薬が4月に発売

今年の4月にDPP-4阻害薬に引き続き、糖尿病薬に新たな歴史が刻まれます。

選択的SGLT-2阻害薬。

本来腎臓では、大切なブドウ糖を再吸収させます。

しかし、糖尿病の方ではブドウ糖がたくさんあり、再吸収させずに、過剰なブドウ糖を尿に出してしまおうというのがこのお薬です。

画期的な薬だと言えます。

利尿剤のような薬でしょうか?

利尿剤は一部を除き、強制的にナトリウムなどミネラルを排泄させます。

このSGLT-2阻害薬も印象としては似ている感じです。

肝心の血糖降下作用は下記の通りで投与3か月後にはHbA1c0.76%低下しています。

1年後の長期投与試験でも安定した効果を認めました。

この薬の注意点は

①多尿、頻尿→場合によっては脱水症状を起こすかも。

②尿に糖が混じるので黴菌が入りやすいです。

③糖尿病の薬なので『低血糖」

④腎臓が悪い方にはおすすめできません。

基本的には安全ですが、一番は脱水には注意したいですね。