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院長の臨床メモcolumn

2014.04.08

オンラインHDFの良さ

オンラインHDFをやってみて思うことは、透析処方の種類が増えたことにあります。

むずむず、かゆみ、関節痛など様々な自覚症状がありますが、その症状やデータに応じて透析膜だけではなく、補液量の増量を行うことができます。

通常の透析では透析膜の変更はできても、補液はないのでそれはできません。

その補液の調整をすることによりかゆみが軽減したり、ムズムズがなくなったりというのはすでに経験していますし、患者さんも喜んでおられます。

昨年発表されたオンラインHDFの前向き研究である「ESHOL研究」でもオンラインHDFの素晴らしさを証明する結果が出ていました。

生存率、心血管イベント、感染症の発症危険性ともすべてオンラインHDFのほうが、通常の透析をされている方よりもはるかにいい結果でした。

生存率が30%違うというのは驚きの結果であり、また感染症のリスクも55%低下するという結果も、オンラインHDFが栄養面や免疫の面でもメリットが高いことの裏返しだと考えています。

当院では基本的にオンラインHDFを行っています。

透析導入時期の方は通常のHDから始め、状態を見てからオンラインHDFに移行しております。