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院長の臨床メモcolumn

2014.04.29

便秘の種類

一言で便秘といってもいろんなタイプに分類しています。

器質性便秘というのは大腸がんなどによる便秘です。

機能性というのは動きが悪いとか、痙攣したりして、腸全体の動きがよくないことによる便秘です。

一番多い原因は、機能性便秘の中の、「弛緩性便秘」です。

これは大腸の運動が低下し、糞便の通過時間が遅くなって起こってきます。

これからの大腸の動きをよくする目的で多くの下剤が出されています。

大腸の動きをよくする下剤として有名なのが、プルゼニド、ラキソベロン、ヨーデル、大黄などです。

これらを刺激性の下剤といいます。

それに対して便が固くて糞便がなかなかでない方には刺激性下剤と呼ばれる、酸化マグネシウム、マグミット、D-そるびとーるなどを出します。

さらに、新しい下剤として「アミティーザ」も加わりました。

小腸で水分を分泌し、便を柔らかくし、いきみや残便感を減らしていきます。

つまり「自然な便」となるわけです。

1日2回投与するわけですが、2週間以内に自然な便が出るようになります。

もともと飲んでいた下剤を減らすことも経験します。

長期的に内服することも心配なく、安心して使えます。

注意点は。。

①食後に内服すること

②投与早期に悪心が出ることがあること

③効きすぎて下痢になることがあること

です。