2014年6月19日 木曜日

透析膜:EVAL膜のE-HOPED研究

透析膜1型2型膜であるEVAL膜の日本初の多施設共同研究があります。

EVAL膜は小分子の抜けは決して良くありませんが、以前からPS膜などほかの透析膜と比べて生体適合性が高く、広く浅くよく抜ける膜としてよく使われていました。

しかし最近ではよく抜けるかどうかのターゲットがβ2ミクログロブリンが基準になってきていることからPS膜やPES膜が多く使われるようになっています。

この生体適合性のよいEVAL膜は高齢者にはいいのではないか?ということからこの研究は始まりました。

実際、EVAL膜で生命予後がよくなったというご経験から全国規模への研究に発展したと思われます。

最近、そのE-HOPED研究の中間報告がありました。

現在のところ、残念ながら他の膜と比べて生命予後がいいという結果は得られませんでした。

グラフを見ると生存率はEVAL膜を使った方がいいと思われますが、統計的に有意差は出ませんでした。

日本初の大規模多施設透析膜の研究として最終結果を期待しています。


臨床家として大切なのは患者さんにどのような透析を施せるか?

高齢患者さん増えてきている昨今では、高齢透析患者さんに対してどのような透析処方をするべきかという議論が出てきています。

決まったものはありません。

正解もまだありません。

臨床家が真剣に考えて、勉強し、自分たちを信じて、患者さんに合う透析を模索していく。

オンラインHDFでもHDでもPDでも同じだと思います。

EVAL膜のこの研究は「患者さんへの熱い思い」から始まった研究だと思います。

投稿者 きたうらクリニック

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