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院長の臨床メモcolumn

2014.06.18

透析患者さんにノルスパンテープをどう使用するか?

腰痛、肩痛など痛みを訴える方は多くいらっしゃいます。

シップ、ロキソニンなどのNSAIDsで対応することが多いですが、最近では痛み止めの種類も増えてきています。

まずは上記の薬剤を使用しますが、最近ではリリカを使用することが増えてきています。

リリカは神経障害性疼痛などびりびりした様な痛みには本当によく聞きます。

注意点はふらつきですね。

また透析患者さんは容量を抑える必要があります。

25-50㎎ですね。

これ以上飲むとふらつき、眠気、嘔気が現れると思います。

リリカ以外となるとトラムセット。

これはドラマリールとアセトアミノフェンの合剤ですが、これも効果があります。

ただ、オピオイド系鎮痛薬なので嘔気、便秘、ふらつきには要注意ですし、この薬剤も容量を半分くらいにしなければなりません。

つづいて、同じくオピオイド系鎮痛薬のノルスパンテープ。

これは貼り薬で1週間張りっぱなしです。

効果は強く、現状の痛み止めとしてはかなり効果が高いと思います。

しかし、これも先ほどのトラムセットと同様副作用には注意です。

特に嘔気です。

嘔気が出やすいのでノバミンやナウゼリンと一緒に併用します。

そうすると嘔気の副作用は軽減します。

また、この薬剤は透析患者さんでも容量を減量する必要はありません。

患者さんの痛みを十分に拝聴し、薬の副作用に注意しながら経過を見ていく必要があります。

鎮痛効果は強いお薬なので嘔気の壁さえ超えることができれば痛みは減り、喜ばれる薬だと思います。