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院長の臨床メモcolumn

2014.07.07

潰瘍性大腸炎に対するGCAP療法

当院では潰瘍性大腸炎やクローン病に対して中核病院と連携し、GCAP療法を行っております。

中核病院で主な治療をし、当院ではGCAPという暴れている顆粒球を除去する方法を行っております。

それを吸着することによって炎症が軽減し、下痢、下血、腹痛など緩和させることを目標としています。

1クールで10回行うことができます。

1回あたり約1時間で、吸着カラムを使用します。

針を刺して、血液を採り、吸着カラムで顆粒球を吸着し、もう一方の回路から返血します。

いつから効果があるのか?

潰瘍性大腸炎の場合を下記に記します。

下の論文を見てみると5回目になると効果が発揮します。

早い方は1-2回で腹痛や下血が軽減することはよく経験します。

逆に言うと5回行っても効果がない場合はGCAP療法は中止したほうがいいと思います。

ペースは基本的には週1回ですが、下血などの症状が強いときは週1回より、週2回(下図の下ではintensive)のほうが効果が高いようです。

つらくて一日でも早く症状をマシになってほしいときは週2回、そこまで慌てることがない場合は週1回のペースで開始するのがいいと思います。

今日は透析クリニックの違う側面をご紹介いたしました。