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院長の臨床メモcolumn

2015.02.11

CKDの病態と進行予防の保健指導

2月10日火曜日午後、加古川市役所で特定保健指導従事者研修会が行われ、CKDのお話をしてきました。

対象は栄養士、保健師、特定指導にかかわす職員の皆さんです。

90分間のお話と30分間の質疑応答でした。

初めにCKDのお話と、自分が見ている外来について説明を行い、後半にCKDと栄養についてお話をしました。

栄養については塩分制限、蛋白制限について。

塩分制限は必要であることはわかっていますが、蛋白制限に関してはCKDの進行とともに必要なのですが、いつの段階から、どのくらいの制限でというのはまだまだ議論が分かれるところです。

参加されている栄養士さんは特定健診で指導をあたっておられ、CKDの重症度の高い方よりは、低い方CKD3までを対象とされているようです。

塩分制限は非常に難しいようで、特に男性、独居の方への指導は苦労されているようです。

今回市役所で研修会に参加し、特定健診にかかわっている市役所職員の方も、行政だけでは限界があり、十分な指導ができていないのでクリニックや病院など多種目でどう包括的に指導に当たっていくか検討していっているというお話も伺いました。

クリニックで診療していると栄養指導という面では不十分だと痛感しています。

今回、CKDと栄養という演題をいただき、勉強させていただく機会を得ました。

僕にとって非常にいい機会で、改めて栄養について同対策をとっていくか問われるいい機会になりました。