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院長の臨床メモcolumn

2015.04.20

尿アルブミンを発見し、治療をしていこう。

糖尿病性腎症の病気分類が昨年変更になりました。

GFR重視よりは尿蛋白や尿アルブミン重視といえると思います。

糖尿病が怖いのは合併症です。

腎臓でいうと、高い血糖が腎臓にも悪さし、尿蛋白が出現してきます。

まずは尿アルブミンが出てきます。

この怖いところは尿蛋白が陰性ということです。

それが進行すると尿蛋白が出てきます。

糖尿病性腎症の早期発見は非常に重要です。

そのために、糖尿病の方は1度は尿アルブミンのチェックをしておいた方がいいでしょう。

私もかならず調べています。

2007年の糖尿病患者さんの統計では腎症のない方が58%、アルブミンが出現している方が32%でした。

結構な頻度であります。

アルブミンが出てくると徐々に進行してきます。

ただ、このアルブミン期はまだ回復し、陰性となる可能性も十分あるわけです。

糖尿病⇒アルブミン期⇒尿蛋白期⇒腎不全期⇒透析となります。

アルブミン期で減塩、血圧管理(RAS阻害薬、利尿剤)でしっかりと管理をしていく必要があります。