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院長の臨床メモcolumn

2015.09.17

メインテートと透析患者さん

メインテートは脈が速いとき、頻脈型心房細動、洞性頻脈の時によく使用します。

通常量は5㎎ですが、透析患者さんでは通常2.5㎎をよく使用します。

1日1回投与で効果を発揮します。

透析患者さんの場合、2回けて投与することもしばしばあります。

心不全の方にはもっと少ない量で0.625mgや1.25㎎を使用します。

この薬剤はアーチストと比べて、透析患者さんでは通常より倍の18-24時間と半減期が延長するので、効きすぎて、脈が下がりすぎないか注意する必要があります。

また透析では除去されないので、透析中の徐脈にも注意を要します。

心臓を守る、脈を下げてくれる非常にいい薬ですが、管理する我々にとっても、患者さんにとっても、脈拍数と血圧には注意する必要があります。