院長の診療日記

2015年10月26日 月曜日

シャント側の腕での血圧測定は禁忌?!

というのが一部のコミュニティーで話題になっています。

「当然ダメでしょ」というのが正解ですが、実際はどうなのか?

誰も実験はしていません。

もし詰まってしまったらえらいことですからね。

倫理的にそんな実験はしてはいけません。

実際としてはもちろん血圧を測りませんが、穿刺の時に駆血帯で腕を縛ります。

穿刺がスムーズにいくときはすぐに外れますが、難しい人はてこずった場合は結構長い間駆血してしまうことがあります。

穿刺に集中しすぎて、駆血していることを忘れてしまうことがあるかもしれません。

いろんなケースを経験しますが、実際、穿刺しているときにてこずったとしてもシャント閉塞したことはありません。

穿刺ミスを繰り返しシャント狭窄をしてしまうケースはありますが、駆血しすぎでシャントが閉塞したことはありません。

血圧測定はいいのかどうか?

血圧測定も動脈触知するまで結構マンシェットを縛ります。

それなりに時間を要します。

血圧測定するのと穿刺で駆血帯を縛るのとどちらが力強く縛りすぎになるかわかりませんし、どちらが長い間縛っているかも不明です。

答えとしては「シャント側の腕では血圧測定禁忌」ということで変わりはないですが、万が一間違えたとしてもおそらくシャント閉塞をすることはないと思います

間違える方もいないと思いますが、命が緊迫している場合は測ってしまうことがあるかもしれません。

その際には血圧が著明に低下し、シャント血流が低下し、シャント閉塞になる可能性があるだけに、血圧測定したことがシャント閉塞につながったかどうかわかりません。


答えが決まっている議論なのかもしれません。

気にせず測っていいじゃないかという議論ではないことはご了承ください。


ただ、本当に大丈夫であれば、助かることは3点。

①シャントの腕で測定することで、両腕の血圧差を見ることができる。

②鎖骨下動脈狭窄など中枢側の動脈狭窄を見るけることができる。

③ABI、血管年齢検査で四肢の血圧測定ができる。

メリットはありますが、他の検査で代替できますし、やはりしてはいけないですよね。

投稿者 きたうらクリニック | コメント(0) | トラックバック(0)

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