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院長の臨床メモcolumn

2015.10.28

ピートルはリオナを上回るのか?

近々、透析患者さん用にピートルという鉄剤含有のリン吸着剤が発売されます。

ピートルはリオナと同様鉄を用いて、リンを吸着させますが、構造が違うようです。

鉄、スクロース、でんぷんから化学合成されており、胃の中ででんぷんとスクロースが溶け、表出された水酸化鉄とリンが吸着するようです。

そのため、鉄の遊離が少なく、鉄吸収が少ないようです。

リオナは1500㎎から開始しますが、ピートルは750㎎から開始します。

ピートルの効果はどうなのか?

治験では下記の結果で最小用量で-1.84とかなり低下していました。

少ない用量でリン低下作用も強いようです。

リオナは1錠あたり鉄40㎎内服、リオナ1500㎎6錠だと、鉄240㎎に相当します。

一方のピートルは鉄がそのまま750㎎ということなので、ピートルの方が錠剤の中の鉄が多いということになります。

それでは鉄が吸収しすぎて、フェリチンが上昇しないかということになります。

上の図はリオナの治験のデータ。

やはりリオナが増加すれば増加するほどフェリチンが増加します。

結構増加率が高いといえます。

下図は、ピートルの治験のデータ。

同じ患者さんではないので、明確な答えはできませんが、上の図と比べると、用量依存的にフェリチンは増加しますが、増加傾向は少ない印象を受けます。

チュアブル錠ということで咬みにくいのでは?という懸念もありましたが、非常に砕けやすく、飲み方も安心です。

また味も甘くなっていますね。

ピートルは鉄低下作用が強くて、内服数が少ないリン吸着剤になりそうですね。