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院長の臨床メモcolumn

2016.05.26

DMネットワーク

昨日、糖尿病(DMネットワーク)がありました。

開業医の新人ですが、世話人となりました。

開業医の先生と加古川医療センターの糖尿病でご高名な先生のレクチャーがありました。

高齢者の血糖管理についてのお話が中心で、日本糖尿病学会と日本老年学会の合同で作成されたHbA1cの目標値も教えていただきました。

高齢者といっても元気な方、すこし元気のない方、認知症のある方、目や腎臓など合併症のある方、脳梗塞などで生活に支障のある方などいろんな方がいらっしゃいます。

すべて同じ管理にすると、低血糖により低血糖昏睡、ひどい場合には死に至ることもあり、祖の危険性を回避するためにカテゴリーを3つにわけてそれぞれの目標HbA1cに分けられています。

基本的にはHbA1c7%未満が目標であるということ。

しかし、認知症があったり、手足が不自由な方などは低血糖が気付きにくく、低血糖性昏睡の危険性があるため、HbA1c8.0%未満と血糖目標がやや緩くなっています。

また、インスリンやSU剤など低血糖になる可能性がある薬剤を飲んでいる方は、さらにHbA1cの管理目標が0.5-1.0%ゆるくなっています。

基本的には7.0%未満ということで覚えておいた方がいいですが、低血糖の危険性がある薬を使っている方や、認知症、手足が不自由な方、合併症のある方は主治医に聞いて、自分の目標値をしっかりと聞いておいた方がいいと思います。

あと、測定できる方は眠前の血糖が低くなりすぎないように注意してくださいね。