はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2016.05.31

ドライウェイトの増減とハンプとの関係

透析のドライウェイトとハンプの話です。

当院ではドライウェイト(DW)の調整で1年に2回のハンプ採血を行います。

また、それ以外にもDWの調整が必要な時に適宜ハンプの採血を行います。

一般的にはハンプ:40-60の範囲がDWの適正範囲といわれていますが、100までという報告もあります。

当院では7割弱が60以下であり良好なDW調整ができていると思います。

しかし、慢性心房細動がある方には著明に上昇するため、ハンプはあてにはなりません。

ハンプはDW調整で使いますが、いったい体重が変動したらハンプはどれだけ変化するのか見てみました。

あくまで参考程度ですが、

1か月でDWを0.23㎏減量したら…→ハンプは「-13.0」低下しました。

逆に、

1か月でDWを0.47㎏増量したら…→ハンプは「2.8」しか増加しませんでした。

私の場合、減量するときは少なく、増量するときは多めに変更しますので、増減の範囲は異なりますが、、「DWを0.2-0.3㎏しか下げていないのにハンプは10も下がりました。」

一方ハンプを上げる必要があるような肥満傾向、超える傾向のある患者さんではもともと低いのもありますが、あまり上がりませんでした。

DW変更するときのハンプの動きをだいたい知ることによって、予想することができます。