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院長の臨床メモcolumn

2016.06.24

SGLT-2阻害薬とケトン体

糖尿病の治療で血糖を下げるためにSGLT-2阻害薬が新たに加わり2年近くたちます。

当初は安全性を重視し、色んな注意勧告が出ていましたが、最近では安全性が確認され、注意が必要なものの、65歳以上の方にも投与することが可能となってきました。

SGLT-2阻害薬は尿中に糖を排泄させるのでカロリーを出させるということでダイエットになります。

糖分を出させるので、体内の糖分が減少し、使える糖分が減るので、肝臓でケトン体が上昇します。

SGLT-2阻害薬で食べれなくなった場合、血中ケトン体を測定するように書いていますが、この薬自体もともと、ケトン体が上昇する可能性がある薬剤なので、どこまでケトン体を測定する必要があるか疑問です。

食べれない場合や、インスリン分泌不全がある場合、ケトン体が上昇しやすいので目安にはなります。。。

さらにクリニックの場合、すぐにケトン体の結果が出ないというデメリットもあります。

SGLT-2阻害薬を飲んでいる患者さんで食べれない場合、尿ケトンは測定しますが、血中ケトンを測定するべきかは悩みますね。