院長の診療日記

2016年7月 2日 土曜日

リオナによるHbの急上昇をきたす因子とは?

リオナは透析患者さんに最近使うリンを下げる薬です。

鉄剤を利用したリン吸着剤であり、ピートルとともに注目されているリン吸着剤です。

リン吸着力は高いですが、鉄ということもあって貧血にもよく効き、時にHbが急上昇することがあります。

我々もそのような経験を浴し、論文にまとめたのですが、今回、日本透析学会誌でまた新たな報告がありました。

結論からいうと

リオナ投与前と比べて、1か月後の変化で「MCVの急上昇、「RDW(MCVの標準偏差/MCV)の急上昇」を認める場合、将来的にHbが急激に上昇する可能性があるという報告です。

これは確かにそう思います。

Hb上昇は大体2-4か月後なので、それよりも早くHbが上昇する予知因子を知りたいところです。

我々の検討では貧血の有無にかかわらず、鉄欠乏状態の患者さんでHbが急上昇すると報告しました。

鉄不足の患者さんでは鉄の吸収が非常によくて、Hbが上昇しやすいという理屈にはなります。

鉄不足の患者様では1か月後確かにMCVは急上昇しています。

今回、鉄不足だけではなく、投与1か月後のMCVの状態を把握することによって将来起こり得るHbの急上昇を予知できるという報告は非常に参考になりました。

投稿者 きたうらクリニック | コメント(0) | トラックバック(0)

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