はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2016.07.11

Nt-proBNPの勉強会

先日、透析におけるBNPの勉強会をしました。

BNPは透析患者さんだけではありませんが、心臓の状態を把握に有用です。

特に心不全の患者さんには有用です。

透析患者さんではよくハンプを測定しますが、それはあくまでドライウェイトの評価ですので、見ているところが一緒ではありません。

以前はBNPを測定していましたが、Nt-proBNPは安定性が高く、専用容器も不要で、BNPより心不全の予知に優れているといわれてます。

一部、資料の抜粋です。

●Nt-proBNPはどうなのか?
 ・6000以上:心血管病の危険性が高くなる。
 ・8000以上:心不全入院の危険性が高くなる。
 ・9000以上:心血管病死亡率が高くなる。
 ・3桁以下ならリスクが少ない。
(参考)CKDステージ3-5:では1200以上で危険性増大 日本循環器病学会)

●ちなみに透析前なのか?透析後なのか?
 ・心不全予後予測としてはどちらでもいい報告もある。
 ・透析前の測定として報告されている例がおおい。