院長の診療日記

2016年7月23日 土曜日

多発性嚢胞腎に対する降圧剤

多発性嚢胞腎は遺伝性の疾患で、進行すると透析になる可能性があります。

嚢胞の数や大きさが大きくなり、腎機能が低下してきます。

そこで嚢胞の増大を抑える薬が発売され、その効果に期待されています。

サムスカという薬で、腎機能の進行や嚢胞の体積の進行を遅らせる薬です。

それでは血圧はどうすればいいのか?

嚢胞腎でも血圧の管理が重要です。

HALT-PKD研究という嚢胞腎に対する降圧剤の種類や血圧を積極的に下げた方がいいのかどうかを見た研究です。

もともとCa拮抗薬は嚢胞腎が進行する可能性があり、ACE阻害薬やARBがいいとされていました。

今回、この研究ではACE阻害薬とACE阻害薬+ARB併用療法どちらがいいのか?という研究もされています。

残念ながらどちらとも有意な結果はなく、腎容積、腎障害進行とも同じ経過でした。

つまり、降圧剤の違いに差が出なかったです。

ただ、厳格に血圧をしっかりと下げることで、嚢胞の増大を遅らせることが期待できます。

とくに、若い方で、GFR60以上の腎臓病が進行していない方は厳格な血圧管理をした方がいいと思います。

HALT-PKD研究は、画期的な結果ではありませんでしたが、日常の治療の選択肢の指針となる多発性嚢胞腎の降圧治療に対する有意義な研究と考えます。

投稿者 きたうらクリニック | コメント(0) | トラックバック(0)

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