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院長の臨床メモcolumn

2017.04.07

帯状疱疹のワクチン

帯状疱疹のワクチンが50歳以上の方に予防という観点で使用できるようになりました。

帯状疱疹はヘルペスともいわれ、みなさんの体の中に常にいます。

疲れてくると皮膚に出てきて、痛みや発疹が出現してきます。

3人に一人は発症するといわれています。

一番、つらいのは帯状疱疹になって痛みの後遺症が残ることです。

かなり痛みが強く、下の図にあるようにPHNと言って痛みがずっと残る方もいらっしゃいます。

そのような背景があり、帯状疱疹に対するワクチンの有効性の試験が行われました。

有効率は約50%で、帯状疱疹後疼痛を抑える確率は3分の2くらい。

有効期間は約5年間です。

ワクチンは100%というわけにはいきませんが、有効率はまずまずと言えます。

特に後遺症である痛みを抑えてくれるのは非常に大きいと思います。

ワクチンなので実費負担になりますが、それほど高くないかもしれません。

クリニックごとの価格設定なのでここでは何とも言えませんね。

透析や腎機能障害の方は帯状疱疹になるとヘルペスの抗生剤による副作用のリスクもあり減量が必要です。

治療は可能ですが、その用量には注意を要します。

ワクチンでの予防は必要かもしれません。