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院長の臨床メモcolumn

2018.11.19

神戸マラソン

11月17日日曜日曇りひとつない快晴で神戸マラソンを迎えました。

といっても私はランナーではなく救護班担当です。

今回の救護は和田岬。行く道中、電車の中で読書に勤しんでいましたが、ふと目を外にすると須磨浦公園が見えました。

まだ、レースは開始されていませんでしたが、多くのボランティアスタッフや給水を準備している人、和太鼓など催し物の準備されている方などたくさんの方々が見えました。

すっかり神戸マラソンの風景となっていました 。

私のいた第14救護所は28名で構成され、医師/看護師以外にもトレーナー、消防団、AED担当、ボランティアスタッフ、市役所職員などたくさんの人数でランナーの安全を守る任務を与えられました。

はじめは、トップランナー、つまり招待選手の方々の走りを初見学していました。

予想以上走っている速度が速く、おそらく、横で私がダッシュで走っていても、32キロ地点でありながら全然追いつけないスピードで走っていかれました。

それを42.195キロもの距離をあのスピードで走っている事に驚きを隠せませんでした。


トップの選手


(日本人トップの選手)

しかしその時、事件が発生しました。

なんと、海外の招待選手のうちの1人が足を引きずりながら救護所近くにやってきたのです。

近くにいたスタッフは騒然として、まずリタイヤするべきかどうかなど確認におわれました。

言葉の問題と招待選手であるという問題。

まさか、2時間9分台のランナーが…という感じです。

市民ランナーであれば、リタイヤするかどうかに関しては判断が付きやすいですが、、招待選手となると、水分補給をしていいのか、救護所によってもよいのか、こちらが手を出していいのか、失格行為にに当たらないかなどいろいろルールがありました。

選手にも迷惑をかけてはいけないので、その対応に苦労しました。

結局、そのランナーはリタイヤを選択し、救護所でしばらく休んでいただき、病院に受診していただきました。

おそらく顔には出しませんでしたが、落ち込んでおられたと思います。

外は、気温が高いせいか脱水症、吐き気、こむら返りなど多くのランナーの対応をしました。

私を含めて、初めての救護スタッフも多く、チームワークが取れるか心配でしたが、だんだんと慣れてきたせいか、声かけをしながら対応できたように思います。

トップランナーを始めてみることができた一方で、関門ギリギリアウトになった悔しそうなランナーの顔も見ました。

あと10キロメートル走りたかったのに足がいうことをきかず悔しい思いをする方など皆さんそれぞれの思いを垣間見ることができました。

救護は6時間という短い時間が短い時間でしたが、団結力も良く、対応も速やかに対応できたと思います。

僕にとっては、次は12月23日加古川マラソン救護です。

あと1ヵ月後ですが、神戸マラソンと違っておそらくめちゃくちゃ寒い1日になりそうです。

貴重な日曜日ではありましたが、貴重な経験をさせてもらいました。