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院長の臨床メモcolumn

2018.11.26

透析患者数の推移

透析患者さんの総数はおそらく、2017年から2018年くらいにピークを迎えると思います。

今後、さらに高齢化に向かい、約10年後には75歳以上の割合が今よりさらに10%増えると言われています。

その後は、高齢化といっても人口の減少とともに75歳以上の方の割合も減っていきます。

慢性糸球体腎炎の患者さんはすでに約5年前から減少しています。

糖尿病性腎症や腎硬化症の患者さんに関してもしばらくは増加傾向がありますが、慢性糸球体腎の患者さんが毎年、著明に減少していっていますので、全体としては今後、透析患者さんの数としては、まちがいなく減ってきます。

しかし、今後、男性の糖尿病性腎症の患者さんの数が今後約10年間は増えると言われており、特に若い患者さんに関しては血糖管理が重要だと考えます。

糖尿病に関しては透析導入にならないためにも、様々な薬剤を用いて、適切な血糖管理が必要と考えます。

一方で、透析患者さんに関しては75歳以上の患者さんの割合が10%も増加してくるということなので、高齢透析患者さんに対して、さらに栄養管理が問われる時代になってくると思います。