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院長の臨床メモcolumn

2019.06.29

尿毒症期におけるACP

最近、ACPという言葉をよく聞きます。

新聞にもよく出てきています。

腎臓病領域に当てはまると、すぐに思い浮かべることは高齢者の方で透析導入するべきかどうか?という点です。

基本的には透析導入することがほとんどですが、中には透析が何かもわからない、自分の力で通院できないなどいろんな問題をお持ちの方がいらっしゃいます。

透析がいざ必要となってから話をするのでは遅いので、比較的お元気な時からご家族を含め話をします。

患者さんが不安にならない程度にいろんな可能性を想定しお話をしていきます。

しかし、一般的な問題点としては、

①かかりつけ医が透析のこと、透析後の生活のことを皆さん知っているわけではないこと、

②透析導入する医師も透析導入のことや透析導入後の生活はわかっていても、どのようないきさつで透析導入したかがわからないこと。

つまり、透析導入前から十分に話、透析導入後の生活も含め十分に説明できているかどうかが問題となります。

超高齢者の透析導入は今後数年増えてくるものと思われます。子の透析導入もACPの一つに当てはまると思います。

透析導入のことだけではなく、人生の終末期もいつかはやってくるからです。

透析をしながら終末期をどう過ごすべきか?

今年はACP,人生会議の元年です。

終末期の考えが大きく変わってくる初めの年になると思います。