動脈硬化

2019年11月 7日 木曜日

頸動脈エコー

透析患者さんに対して1年に1回頸動脈エコーを行っています。

注意してみている点としては

① 1.5㎜以上のプラーク

② 拍動に伴って動揺する可動性のプラーク

③ 潰瘍形成

④ 低輝度(灰色)のプラーク

透析患者さんは石灰化【白】が多いですが、中には上記のようなプラークをお持ちの方がいらっしゃいます。

狭窄度に関しては50%以上の狭窄があれば、

① MRA予約

② 脳梗塞既往歴、一致する症状があれば紹介

という流れにしています。

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2019年10月23日 水曜日

足の潰瘍の新たな治療法

下肢閉塞性動脈硬化症などにより足の重篤な潰瘍をきたした患者様に新たな治療法がでてきそうです。

HGFによる血管新生促進により虚血性足潰瘍の治癒を促進させる薬です。

商品名は『コラテジェン』。

大阪大学の森下教授が発明され、このたび商品化されました。

カテーテル治療や足のバイパス手術でも効果がない症例に対して使用できるそうです。

下腿の筋肉に8か所注射し、1か月ごと、合計2回行うようです。

透析患者さんにも適応があるようです。

現在もプロスタグランディン製剤などがありますが、なかなか治癒までいかないことが多く、切断となってしまうケースはあります。

切断を抑制できる可能性があるこの薬剤は非常に期待されます。

ただ、再発を予防する薬とはいいがたいので、

この薬の恩恵により、切断を逃れた方は、

禁煙、減塩などの生活習慣を正すとともに、

医療従事者側も血圧、カルシウム、リン、血糖の管理をしっかりとしなくてはなりません。

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2018年6月 9日 土曜日

パルモディアの効果は (中性脂肪を下げる薬)

日本人の中性脂肪達成率【150以下】は46-52%と言われています。

決して良好な数値とは言えません。

パルモディアは、

①肝臓でPPARαに作用することで肝臓での中性脂肪の分泌を抑制します。

②HDLコレステロールの増加作用もあります。

効果としては、中性脂肪達成率が60-70%と高く、投与前後で数値が40-46%低下するといわれています。

効果は4週後に速やかに低下し、その後さらに下がるというよりも維持される印象があります。

また、スタチンとの併用も可能で、75%胆汁排泄であることからも、フィブラートと比べて、軽度腎障害の方でも使いやすいことは非常に助かります。

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2018年5月26日 土曜日

CKDと脂質異常症の薬

CKDにおいて、日本ではnon-HDLが上昇すると動脈硬化のリスクが高くなります。

しかし、海外ではCKDステージが進行していくと、心血管病の危険性は減少するとも報告されています。

あと、スタチン(コレステロールを下げる薬)を飲んだ方がいいのかという点も大切な問題になります。

進行しているCKDの報告ではスタチンを飲んでも、心血管病のリスクが低下したという報告は乏しいようです。

よって、

慢性腎臓病の場合;スタチンやゼチーアを内服はまだいいと思います。

透析患者さんの場合:新たに投与しなくていい。

透析患者さんで、CKDの導入前から内服されている患者さんは?⇒中止する理由は明らかではないため、継続も可能

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2018年5月 9日 水曜日

PADスコア

透析患者さんでは足病変(足潰瘍や足壊疽)の発症する確率が高く、当院でも足のケアを看護師中心に行っています。

あるクリニックでPAD(末梢動脈疾患)スコアを確立したようなのでご紹介します。

多くの患者さんを診て、スコア化し、早く見つけて、必要であれば治療していくというものだと思います。

このスコアは、危険因子を10項目上げ、各項目に配点し、そのスコアが一定以上になると検査、あるいは専門医に紹介しましょうというスコアシートです。

(危険因子として)
・60歳以上
・透析歴10年以上
・糖尿病
・糖尿病性腎症が基礎疾患
・足の病変がある。
・足に無関心
・後脛骨動脈蝕知不可能
・足の冷感
・歩行時の痛み
・安静時の痛み

上記10項目があり、「無関心」というところも配点化されているのには、日常の悩みが隠されているようにも思えました。

関心のある方は早期発見につながりますが、無関心の方は発見した時には既に進行しているということもあり得ます。

これをスコア化したことは素晴らしいと思います。

また、このスコアは特殊検査は必要ではなく、どこの病院でもできる方法ということも素晴らしい点だと思います。

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