血圧

2016年8月17日 水曜日

腎臓が悪い方は減塩が必要

通常の血圧には下記の項目が重要

①腎臓の輸入細動脈という糸球体に入っていく動脈の血管の抵抗

②推定GFR

③腎臓でのナトリウム再吸収

④塩分摂取量


腎臓が悪い方は②の推定GFRが低下しています。

さらに①の細動脈の抵抗も強く出ています。

①に関しては降圧剤を投与し、血圧を低下させようとします。

また、ナトリウム吸収に関しては利尿剤でナトリウムを尿に排出させることもあります。

つまり②が悪い方は血管抵抗が強く、ナトリウムも体内に多いため、薬に頼らざるを得ません。

さらに、ここに塩分が多く取ると当然血圧も上昇します。

減塩しているときと減塩していないときでは①に作用する薬の効果も違ってきます。

たとえ、血圧が正常でも塩分を多くとっている方は心臓血管病や、心臓病の悪化リスク因子となります。

腎臓病がある方は血圧が高い方はもちろんのこと、血圧が高くない方も減塩は必須です。

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2015年3月13日 金曜日

減塩を考える。

昨日、加古川プラザホテルで「明日の腎臓を考える会」で発表してきました。

症例発表で私は「CKDステージ5でのARB-Ca拮抗剤の使用経験」について発表しました。

CKD5の患者さん2名とCKD5D(透析)患者さん2名を発表しました。

CKDステージ5の患者さんは圧利尿曲線を用いて発表しました。

腎機能障害が進行すると全身の血圧も上昇し、さらに塩分が貯留するため、血圧が上がりやすくなります。

塩分が体内にあると血圧の薬が効きにくく、減塩するだけで血圧の薬が効きやすくなり、減塩の効果も高まります。

腎機能が残っている方には利尿剤投与によりましになることがありますが、腎機能が悪化するとそれほどNa排泄は期待されず、時に大量投与が必要になることがあります。

透析をされている方は利尿剤では効果がないので、塩分制限が一番です。

塩分制限により血管内の水分が減少し、降圧剤の効きもよくなります。

今回の発表に際し、いろいろと勉強しましたが、高血圧の基本はやはり減塩であり、減塩により血圧が下がる以上に、もともと飲んでいる降圧剤の効果が増すことがわかりました。

特別講演をされた東京大学の下澤先生にもお話をさせていただき、色々と教えていただきました。

特に血圧に関しては、本当に造詣が深く、圧利尿曲線や利尿剤の使い方について、非常に勉強になりました。

一緒に発表させていただいた中田医院の中田先生は本当の忙しく、医師会などいろんな重責を背負われている方ですが、臨床も一生懸命されており、腎臓病を啓蒙するためにご発表されるお姿は本当にご立派だと感銘を受けました。

私も頑張ろうという気持ちにさせていただきました。

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2014年7月10日 木曜日

拡張期血圧(下の血圧)が高い方

高血圧の患者さんを見ていると、時に上の血圧(収縮期血圧)は下がったけど、下の血圧(拡張期血圧)がたかいという方がいらっしゃいます。

拡張期というのは心臓が膨らんでいる最中で本来、血管の血圧は低いはずです。

それでも高いというのは何か問題があります。

一つは心臓弁膜症。

しかし通常はそれほど頻度は多くありません。

一番多いのは生活習慣が原因となっていることが多いです。

「下の血圧がなかなか下がらない」というかたのほとんどはご高齢の方より70歳未満の方が多いです。

原因としては長期のストレス、肥満、大量飲酒があります。

これからは加齢とは別に細い血管(細動脈)に動脈硬化を進行させてしまいます。

大きな血管は柔らかく、まだ上の血圧は上がらない状態でも、小さな血管から動脈硬化を進め、下の血圧を上げてしまいます。

ストレスの除去は難しいですが、アルコールは何とか減らした方がいいでしょうね。

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2014年4月19日 土曜日

血圧の薬(降圧剤)の組み合わせ

血圧の目標値は腎臓病の方や脳疾患をお持ちの方で異なりますが、なかなか1剤だけで目標を達成できることは多いとは言えません。

場合によっては2-3種類の薬を飲み合わせる必要があります。

いろんな作用のある薬の中で相性がいいのが下の図の組み合わせです。



最近合剤という「2個1」の薬(リンスインシャンプーみたいなイメージ)が多く発売されています。

合剤というものはいい組み合わせの薬だと思っていただいて結構です。

当院でもよく処方しています。

患者さんによって種類を選択して処方していますが、合剤はなかなか有効な治療法だと思います。

図を見ても自分が何の種類を飲んでいるかがわからないかもしれませんが、参考にしてください。

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2014年2月26日 水曜日

血圧の値の分類は6段階あります。

日本高血圧学会で血圧の段階というのもが公表されています。

以前は160/90が高血圧ということでしたが、今はどんどん厳しくなっています。

正常血圧は130/85以下ということになり、140/90以下までは「正常高値高血圧」と名付けられています。

高血圧のラインも140/90と収縮期血圧のラインが厳しくなっています。

この「正常高値高血圧」は(130-139/85-59)の段階ですが、この段階から高血圧と考えて食生活を考える必要があります。

この段階を経て、高血圧になるからです。

長年、正常高値高血圧が持続すると血管や心臓にも負担が出てきます。

ある追跡調査では至適血圧の方に比べて、「正常高値高血圧」の方の脳梗塞発症率は3.1倍になっていました。

いまは130くらいだから大丈夫と思っている方も5-8年くらいすると脳梗塞などの血管イベントの危険因子となります。

減塩をしっかりすることと、自分の血圧をよく把握することが大切ですね。

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