血液透析

2019年2月28日 木曜日

透析患者さんとリン(蛋白摂取量の重要性)

透析患者さんではnPCRが低いと予後が良くないと統計的には言われています。

逆にnPCRが増加してくると、血清アルブミン値が高くなり、予後が向上するといわれています。

蛋白質摂取を上げればいいのか?という話になるとそうでもなく、結局のところ、総カロリー数を上げないと異化亢進してしまい、痩せてしまいます。

蛋白摂取をふやすとリンが上がるのでは?

確かにそうだと思います。

しかし、リンを制限しすぎると、総カロリー自体が減っているという報告があり、カロリー、蛋白摂取不足に陥ります。

一番いいのはたんぱく質も取れて、血清リン値が低いということですね。

しかし、タンパク質が不十分であれば、いくら血清リン値が低くても予後はよくありません。

どちらをとるかというのは難しいですが、特に高齢の患者様では栄養を重視したほうがいいでしょうね。

ただし、無機リン=タンパク質摂取増加というわけではないので押さえて方がいいでしょうね。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2019年1月10日 木曜日

副甲状腺腫大~透析の合併症

透析の合併症に二次性副甲状腺機能亢進症というものがあります。

副甲状腺が腫れてきて、PTHというホルモンが多くなり、骨や心臓に影響を与えます。

透析学会のガイドラインではこのPTHの目標範囲を「60-240」と定められています。

PTHをコントロールするために、ビタミンD(ロカルトロール、オキサロール)やカルシウム受容体薬(レグパラ、オルケディア、パーサビブ)などを投与します。

ほとんどの患者さんで上記の薬の内服薬や注射薬でPTHが管理できるようになりました。 しかし、少数ですが、薬を投与してもPTHが高く、下がりにくい方がいらっしゃいます。

そのような患者さんは副甲状腺が、結節性過形成と言って、大きくなってしまい、ビタミンDやカルシウム受容体薬が効きづらくなっている可能性があります。

副甲状腺のエコーを見て、体積が大きくなっていないか確認する必要があります。

以前では、結節性過形成まで行くと、ビタミンD静注パルスでは効果が乏しいといわれていましたが、最近では、ビタミンD静注パルスとCa受容体作動薬との組み合わせで副甲状腺腫大が退縮するという報告もあります。

それでも効果が乏しい場合は手術が必要になってくると思います。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年12月14日 金曜日

高齢者の介護研修

12月13日木曜日、透析業務終了後に杉原看護師長よりメディカルアシスタントに向けての「高齢者の介護」についてレクチャーがありました。

透析患者さんではいろいろな合併症や後遺症などで手足が不自由な方々がいらっしゃいます。

それらの方々に対して理論的な介助方法を学ぶことによって転倒などの事故をなくすことを目的に研修を行いました。

研修の内容は非常に多岐にわたり、実技を伴った非常に有意義な研修となりました。

手引きでの介助、介助の際の寄り添い方、杖歩行の方の介助方法、階段の上り下りの時の介助方法、車椅子からベッド、ベッドから車いすへの移乗介助の方法など非常にわかりやすく教えてもらいました。

特に杖歩行の介助方法に関しては、不全マヒの方を例に教えてもらったのですが、我々が思っている以上に杖一本に患者さんの加重がかかり、杖一本で体を支えているもだと実感しました。

バランスのための杖ではなく、本当に支えているものなのであり、もし少しでも滑ったりするとたちまちこけてしまいそうな不安定なものだと感じました。

研修が終了した後、メディカルスタッフも非常に役に立ち、今後にいかせて行けそうだという喜びの声を聞きました。

また、事務員もレクチャーを受けたいという積極的な声も聞きました。

このようにスタッフの向上心とやる気が広がるのはこの上なくうれしい気持ちになります。

スタッフがスタッフを教育し、全体の底上げをすることにより、スタッフの意識が高まり、より良い治療や介護ができていると思います。

部下ながら杉原看護師長は本当に教えるのが上手ですね。

スタッフも「こんな面白く、わかりやすい講義をただでできるなんて」と喜ぶほどの大盛況でした。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年11月24日 土曜日

PTHに関する新しい知見(透析)

PTH値が高いと、白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞に転換されると最近言われています。

この褐色脂肪細胞は、熱を発生することによって、エネルギー消費を更新させてカヘキシーと言われるやせを引き起こす原因にもなります。

痩せると筋肉はもちろん脂肪も痩せてしまい体力を減退させます。

透析学会でインタクトPTH目標値は60-240と定められています。

生命予後の観点からも上記を目標にするべきです。

ただ、今回に関しては、栄養面とPTHの関与について報告されており、生命予後とPTHとの因果関係の一因となりそうですね。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年8月 7日 火曜日

睡眠時無呼吸と睡眠中の酸素療法(透析患者さんの報告)

透析患者さんには睡眠時無呼吸症候群を持っている患者さんが多いといわれています。

なかには70%以上併発しているといわれている報告もあります。

とくに、心血管病を合併している患者さんに合併していることが多いといわれています。

もちろん、軽度の方もいらっしゃれば、すぐにCPAPなど呼吸療法が必要になってくる患者さんもいらっしゃいます。

PSGという無呼吸の検査をして異常があれば呼吸療法の適応になります。

しかし、中には透析をしているうえに、さらに呼吸療法となると、治療に消極的な患者さんもいらっしゃいます。

PSGをしていると、呼吸障害のパターンとして中枢性の睡眠時無呼吸症候群やチェーンスークス呼吸を散見します。

このような場合で、どうしても患者さんがCPAPやASVなどの呼吸療法を望まれなかった場合、夜間の酸素療法のみを行うことがあります。

夜間酸素1-2L/分流すと、SPO2の酸素濃度は睡眠中も上昇します。

3%ODIという、夜間のSPO2が3%以上低下する頻度も低下します。

今回、中枢性やチェーンスークス呼吸の方への酸素療法の有効性を記しましたが、あくまでもCPAP、場合によってはASVが望ましいと思います。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

カレンダー

2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
アクセス


大きな地図で見る

〒675-0012
加古川市野口町野口220-1

【診療時間】
■透析(予約制)
月・水・金…8:00~18:30
火・木・土…8:00~13:30

■内 科・腎臓内科
月~金…9:30~12:00 15:00~17:00
火・木・土…9:30~12:00

【休診日】日・祝祭日

お問い合わせ 詳しくはこちら