院長の診療日記

2012年10月30日 火曜日

週4回透析を行っている方

現在、当院では週4回透析を行っている方が4名いらっしゃいます。

4回透析を行っている方は

①胸水がたまりやすくて息切れが起しやすい方。

②透析間体重増加が多い+心臓が悪くて、中2日をあけると呼吸困難や不整脈を起こす可能性が高い方。

③心不全があり、中2日をあけると心不全が発症する方。

④透析間体重増加がとても多くて、透析後半に血圧が下がる方。

①-④の患者さんの患者さんすべてに共通しているものはありませんが、

・心臓が悪い

・息切れを起しやすい

・体重増加が多い

上記の方々に対して行っています。

皆さん週4回透析は大変だと言っていますが、体は楽になっているようで自分のためと頑張っておられます。

患者さんからすると週4回もと思うでしょう。

しかし中2日あけない楽さも感じておられる事実もあります。

透析施設としてもスケジュール管理は大変ですが、週4回透析でも対応できる施設でありたいと思っています。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月29日 月曜日

シムビコートによるSMART療法(気管支喘息)

シムビコートという気管支喘息の吸入薬があります。

気管支拡張作用のある薬剤と気管支の炎症を抑えるステロイドの合剤です。

基本的には1日2回。

1回に①吸入あるいは②吸入です。

それでも効果がない時はどうするのか?

このシムビコートは他にはない追加療法が認められています。

それがSMART療法。

発作維持に①吸入しても改善しない場合はもう①吸入を追加する。

1回に何度まで吸入できるのか?

⇒⇒⇒発作維持には最大⑥吸入まで可能。

それでは1日の合計最高吸入回数は。

⇒⇒⇒通常8吸入。しかし一時的の使用に限っては12吸入まで可能。

ただ、基本的に1日に8吸入しても改善しない場合は医療機関に受診するようにとなっています。

あくまで維持療法と発作時の頓用として使用できるのがSMART療法であり、漫然とSMART療法を続けるべきではないと考えます。

SMRAT療法を続ける場合には担当医師の確認が必要と思われます。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月27日 土曜日

風邪をひきやすい季節

寒暖の差が激しく、さらに天気も不安定ですね。

晴天で秋晴れの時もありますし、雨が続く時もありますし。

この季節、風邪引きが多いです。

特に朝冷えて、風邪をひいてしまう方が多いですね。

温かくが基本ですがどうしても引いてしまうことがあります。

この季節の風邪引きによく処方するくすりを簡単にご紹介いたします。

ピーエイ剤、PL⇒⇒⇒総合感冒薬です。解熱剤+アレルギー剤で風邪のひき始めで鼻水がよく出るときに使います。

麻黄附子細辛湯⇒⇒⇒これはよく処方します。冷えて鼻水やのどがイガイガする時に処方します。成人や高齢者にもよく処方します。

五積散⇒⇒⇒麻黄附子細辛湯で効果が乏しい時に併用します。「冷えの体質改善」にも使用できる優れた漢方薬です。腰痛でも以前ご紹介したことがあると思います。

小青竜湯⇒⇒⇒麻黄附子細辛湯でも鼻水がだらだらの時に併用します。アレルギー鼻炎でも使用することがあります。

桂枝湯⇒⇒⇒雨に打たれて冷えて微熱、ゾクゾク、鼻水などの風邪をひいた時に処方します。

咳、痰、咽頭痛など他の症状もあり、薬はこれだけではありませんが、この季節によくする私のよく使用する薬のご紹介でした。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月25日 木曜日

かぜのあと長引く咳に

風邪をひいた後、3週間続く咳に対して咳止めを内服しても改善しない方に、ツムラ麦門冬湯を投与した報告がありました。

麦門冬湯を投与した群と投与しなかった群。

2週間内服します。

両群でどれくらい違ったか?

どれだけ早くましになるか?

麦門冬湯の群では投与4日後から明らかに咳がましになっていました。

特に夜間の咳は随分と抑えられていました。

3週間咳が続くってしんどいですよね。

夜に布団に入ると咳きこんでなかなか入眠できないということを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

発作的に出て、顔が真っ赤になるくらい咳こむのはつらいですよね。

息が止まりそうになる方もいらっしゃいます。

咳が治らない場合、特に乾燥した咳の場合は麦門冬湯を試されてはいかがでしょうか?

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2012年10月25日 木曜日

慢性透析をしないとなった(透析中止)高齢患者さんへの点滴内容

今週ある高齢透析患者さんがなくなりました。

徐々に認知症が進行し、体力が減退し、食事もとれなくなってきていました。

もともと心臓が丈夫ではない方なので、状態の悪化とともに透析中の著しく血圧が下がるなど維持透析がかなり困難な状況になってきました。

状況をご家族に説明し、透析が困難になってきたということと精神状態と身体状況の悪化から「慢性透析中止」となりました。

「慢性透析の中止」は何度も経験したことがありますが、これは本当につらい決断と覚悟が必要です。

この状況では患者さんは話しできませんのでご家族とのやり取りになります。

延命至上主義に対する反対意見もありますが、医療従事者は基本的には延命を第一に考えるべきだと思います。

ですからその反面、「透析中止」という判断は非常に責任がかかる判断になります。

日本には透析中止のガイドラインはありません。

おそらく今後もできないと思います。

医師それぞれに考えがあり、患者さんやご家族と話をして成立するものですから。

場合によっては弁護士や学識経験者が必要なことがあるかもしれませんが、基本的には医療者、患者さんご家族の話し合いになります。

この話は「命」を継続するかどうかの話になります。

「透析中止」は天命を迎えることになります。

そして、その判断は決して医療の敗北ではなく、その患者さんの天寿を安楽なものに導くものだと考えています。

「透析中止」が決まって考えなくてはいけないのが点滴内容。

これはあまり書かれていない内容だと思います。

透析中止して数日から10日くらいで寿命を迎えます。

透析中止する時は御家族からすると「これ以上苦しめたくない」という思いが非常に強いです。

「意識もないのだから楽に死なせてあげたい」と。

医師によると思いますが、点滴を多くすると体がどんどんむくんでしまって、顔や体型が変わってしまうので点滴量は少なくする方が多いともいます。

あとはカリウムを点滴すると不整脈を誘発するので点滴にカリウムを入れない方が多いと思います。

ですので点滴は少なめでカリウムが入っていないものを使用するのが一般的だと思います。

僕もそうしていました。

果たして、それでいいのか?

しかし今回の患者さんは透析中止後3週間生きられました。

つらそうな時もありました。

見ているご家族も心配そうでした。

そのようなご家族を見ていると、たとえ不整脈を誘発しても苦しめるくらいならカリウム入りの点滴をしてもいいのかなあとふと思いました。

誤解して頂きなくないのは大量のカリウムを投与し安楽死させるのではなく、ごく一般的にあるカリウム入りの点滴のことです。

その方がこの患者さんは苦しめずに済んだのかもしれないと思いました。

医師があまりこのようなことには触れるべきではないと思いながらも、医師として「患者さんの最期」をどのように迎えさせてあげるかを考えるということも大きな責務だと思いました。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

カレンダー

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
アクセス


大きな地図で見る

〒675-0012
加古川市野口町野口220-1

【診療時間】
■透析(予約制)
月・水・金…8:00~18:30
火・木・土…8:00~13:30

■内 科・腎臓内科
月~金…9:30~12:00 15:00~17:00
火・木・土…9:30~12:00

【休診日】日・祝祭日

お問い合わせ 詳しくはこちら