院長の診療日記

2013年4月30日 火曜日

☆「今年の鼻炎は楽だった」

当院に通院されているご婦人がいらっしゃいます。

毎年スギ花粉で「大量の鼻水」で困られていたようです。

これまでヒスタミン拮抗薬(アレジオンなど)を内服されていたようですが、「眠気」があって使っていなかったようです。

別の疾患で通院されていますが、話の成り行きから「花粉症」の話になり、鼻水で困っておられるというお話を聞きました。

眠くなるお薬は飲みたくないということだったので、漢方薬とステロイド点鼻薬を処方しました。

漢方薬は「麻黄附子細辛湯」、点鼻薬は「アラミスト」を選択しました。

患者さんは高齢で冷え性であり、一般的によく使用する「小青竜湯」よりは「麻黄附子細辛湯」のほうが患者さんに合っていると考え処方しました。

ステロイド点鼻薬に関しては最近では「軽症花粉症」でも使用することが多く、症状が強いためあらかじめ併用しました。

患者さんは「花粉症の時期の、こんな楽に過ごせたなんて」と喜んでおられました。

ヒスタミン拮抗薬で眠たくなる方は実際多いです。

「漢方薬」は「花粉症」にも有効だと思います。

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2013年4月27日 土曜日

☆血尿の検査では尿細胞診が重要

先日、肉眼的血尿には要注意という記事を掲載しました。

肉眼的血尿を認めた場合は尿検査、血液検査、エコーなどを行います。

その中でも癌細胞の有無をチェックするという点で重要な検査に「尿細胞診」があります。

尿細胞診検査は尿の中に「癌細胞」があるかどうかを顕微鏡で確認します。

検査としては尿をとるだけなので簡単にできます。

それでは、その尿細胞診検査は何回するべきか?

ある報告では、

「1回目の検査で膀胱腫瘍の尿細胞診陽性は88.3%,3回目までに96.1%が陽性であった」とあります。

回数を重ねるごとに陽性率は高まるようです。

1回目でも十分感度が高い検査といえますが、「癌」の問題だけに「白黒」つける必要があります。

ですから尿細胞診は「3回」することが望ましいといえます。

ただし、保険医療の決まりとしては「月1回まで」しか検査できません。。。

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2013年4月24日 水曜日

☆肉眼的血尿には要注意

肉眼的血尿とは実際自分の目で見て尿に血が混じっているという状況です。

対して、健康診断で異常を示した尿検査は「顕微鏡的血尿」です。

これは自分で見て尿に血が混じっていない状態です。

当院で肉眼的血尿で検査したところ「悪性腫瘍」が強く疑われた患者さんがいらっしゃいました。

肉眼的血尿は何か隠れている可能性が高いです。

報告例です。

顕微鏡的血尿患者 691 例と肉眼的血尿患者 309 例の合計 1,000 例(年齢 18〜92 歳、平均 55 歳)について原因を解析した Mariani らの報告によると、悪性腫瘍の如く生命を脅かす病変、生命を脅かさないが治療を要する病変、または少なくとも経過観察を要する意義ある病変は顕微鏡的血尿群では 20.9%、肉眼的血尿では 57.6%であった。

肉眼的血尿は50%以上の確率で病気が隠れているといえます。

気をつける主な疾患として

・膀胱癌

・尿管腎盂癌

・腎臓癌

・尿路結石

・出血性膀胱炎

・糸球体(腎臓自体)障害

があります。

顕微鏡的血尿も要注意ですが、肉眼的血尿は放置してはいけません。

尿路上皮癌といわれている膀胱がんと尿管腎盂がんを必ず否定しておく必要があります。

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2013年4月20日 土曜日

☆慢性腎臓病の貧血(腎性貧血)治療について

慢性腎臓病が進行していくと「腎性貧血」となります。

腎臓病が悪いと尿素窒素やクレアチニンも上昇してきますが、赤血球数やヘモグロビン値も減ってきます。

原因としてはエリスロポエチンという赤血球を作る物質の産生が低下するからです。

ヘモグロビンが低下し、貧血が進行すると立ちくらみやしんどいなどの症状が出てきます。

そうなると体もしんどくなりますし、心臓や腎臓にもよくありません。

腎性貧血と診断された場合「エリスロポエチン製剤」をいう注射薬を皮下注射します。

皮下注射し、貧血を改善することによって、体のしんどさや心臓・腎臓への負担を減らしていきます。

以前はヘモグロビンが10以下になってから治療を開始するとなっていましたが、最近では「貧血の症状などの患者さんの状態を勘案して、必要に応じてヘモグロビンが10以上でも、注射を開始しても良い」という解釈に代わってきています。

目標はヘモグロビン11-13くらいで推移するようにしています。

腎性貧血をお持ちの方は「ヘモグロビン13以上」など高い値にする必要はありません。

逆に、ヘモグロビンを高くすることで脳梗塞や心臓病が起こりやすくなるという結果が世界的にも出ています。

「腎性貧血」と診断され、治療を受けている方はCKD-JAC研究によるとまだ50%くらいしかおらず、決して認知されているとは言えません。

早期に「腎性貧血」と診断し、治療を受けることで貧血症状や心臓の負担の軽減や腎臓病の進行抑制につながっていくと思います。

早期に治療を開始し、「ヘモグロビン11-13以内」を目指していきましょう。

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2013年4月18日 木曜日

☆糖尿病治療薬DPP-4阻害剤は7種類。

糖尿病薬で今注目を浴びている『DPP-4阻害薬』。

現在まで7種類発売されています。

もう1種類増えるという話も聞きます。

同じ系統の薬がどれだけ増えてくるのだろうか?

処方する側も困惑してしまうほどです。

当初数種類の時であれば、

・他の糖尿病薬との併用の制限

・腎障害のある方への使用の制限

この二つが主に問題視されていました。

しかし、新しい薬はそれらの問題が解決されつつあります。

先日ご紹介したトラゼンタも5番目に発売されましたが、先日他の糖尿病薬と併用が可能になりました。

透析患者さんを含めた腎臓病をお持ちの方でも使えます。

また、トラゼンタは1日1回、1錠を内服すればいいだけですので非常に飲みやすく、そういう意味では患者さんも飲みやすいと思います。

1日2回の薬もあります。

回数でいうと「トラゼンタ」はいい薬だといえます。

量に関してもトラゼンタは1錠が上限となっているので有利だといえます。

他の薬は1回2錠という薬もあります。

患者さんのコンプライアンスを考えると「トラゼンタ」は最強のDPP-4阻害剤ではないかと考えます。

ただ、そうかといってトラゼンタがDPP-4阻害薬で一番すぐれているとも言えないと思います。

1日2回のほうが、実際血糖値がよく下がるかもしれません。

他の糖尿病薬と併用が可能といっても、「降圧剤」と同様、薬同士の相性の問題もあります。

相性が悪いと低血糖になったりすることもあります。

肥満型の方にはどのDPP-4阻害剤でも変わりはないことはないと思います。

いったいどの「DPP-4阻害剤」がいいのか?

報告者によって結果が変わってきますが、じっくりと今後出てくるであろうDPP-4阻害剤の報告を確認していこうと思います。

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