院長の診療日記

2013年5月29日 水曜日

腎臓病外来の状況について

開業して4か月が経ちます。

ホームページをご覧になって、「腎臓病」と問い合わせが毎日のようにあります。

それだけ多くの方が腎臓病を認知されていることは腎臓専門医にとっては嬉しく思いますし、しっかりと診察をしなければならないという気持ちにもなります。

・健診で尿蛋白が出た。

・徐々にクレアチニンが上がっている。

・腎機能障害が進行している。

・透析が必要っていきなり言われた。

・腎性貧血って何?

という感じでいろんな相談を受けます。

現在は一般外来で診察をし、必要に応じて「腎臓専門外来」の枠や一般外来の前の時間の枠で時間をとって診療しています。

最近では当院への紹介も増えてきていますし、知り合いやホームページを通して、加古川市以外からもわざわざお越しになる方もいらっしゃいます。

本当にうれしいことです。

「腎臓専門医」の診察や治療を求めてくる方に恥じない診察を心掛けていきます。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年5月27日 月曜日

機能性ディスペプシアについて

機能性ディスペプシア(略してFD)は胃もたれや胃痛などのつらい症状が現れる疾患です。

「機能性」ということだけあって、胃カメラなどの検査を行っても異常がないのに、症状がつらいということです。

このような方は結構いらっしゃいます。

胃痛や胃もたれなどの症状がある方は結構いますが、実際胃カメラをして胃潰瘍や悪性腫瘍があった方はかなり少ないといえます。

FDは大きく2つに分かれて、「食後愁訴症候群」と「心窩部痛症候群」があります。

「食後愁訴症候群」は「つらいと感じる食後のもたれ感」や「食後すぐにおなかがいっぱいになって食べれなくなる」という症状です。

「心窩部痛症候群」は胃のあたりが痛かったり、熱くなったりします。

これまでこれまでの症状に対してはムコスタなどの胃粘膜保護剤、タケプロンやガスターなどの胃酸抑制剤が使われることが多いです。

また胃の運動をよくするためにナウゼリンやガスモチンを併用します。

しかしよくならないことも多く、こんな方にこれまで漢方薬の六君子湯、安中散、半夏瀉心湯などを組み合わせていました。

漢方薬がのめる方はよかったのですが、飲めない方はなかなか『胃のつらい症状』が治まりませんでした。

この度、「アコファイド」という「FD」のためのお薬が新発売されます。

これまで「FD」のための薬剤は発売されておらず、その効果に期待されます。

1回1錠、1日3回となっています。

「アコファイド」だけでよくなるのか、それとも他の薬剤と併用するのか。。

いずれにしろ「つらい症状をとる」ための薬剤が発売されたということは非常にうれしいですね。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年5月22日 水曜日

腎臓を守り、血圧を下げる

高血圧ガイドラインでは慢性腎臓病の方は「125/75未満目標」と掲げられています。

それを達成するために塩分制限や降圧剤を内服します。

腎臓病の場合血圧を下げるためにARBやACE阻害剤を第一選択にします。

第一選択薬になるには理由があり、ARBやACE阻害薬が「腎臓を守る」保護作用があるからです。

蛋白尿を減少する、腎障害の進行を抑制するという効果がたくさんの臨床研究で立証されています。

慢性腎臓病の治療にはARBやACE阻害薬は必須です。

ARBあるいはACE阻害薬単剤ではなかなか125/75未満を達成できないのも事実です。
そんな時にはカルシウム拮抗薬という比較的降圧効果の強い降圧剤を併用します。

腎保護作用を持つ降圧剤を有効に使うには飲んでいるだけではなくて、「腎保護作用を持つ」降圧剤を含めた降圧治療をもって、125/75未満にしなくてはなりません。

単剤では到達困難な場合はARB+カルシウム拮抗薬を使用することが多いです。

実際、ARB+カルシウム拮抗薬の合剤はたくさん販売されており、その二つの薬の組み合わせの良さはあらゆる研究で実証されたといえます。

色んな合剤があります。

ARBを発売している会社のほとんどが合剤も発売しています。

カルシウム拮抗薬はアムロジピンやカルブロックが使用されています。

僕が注目しているのが3点。

① カルブロックは腎保護作用+降圧効果の強いカルシウム拮抗薬で単剤でも結構効果は高いと思います。

そのカルブロックにARBである「オルメテック」を併用したのが「レザルタス」です。

この組み合わせは非常にいいと思います。

② あと多くの薬剤会社が使用しているアムロジピントの合剤ですが、ほとんどが2.5-5㎎の容量です。

しかし1剤だけアムロジピン10㎎まで増量している合剤があります。

アムロジピン10㎎+イルベタン100㎎=「アイミクスHD」

アムロジピン10㎎まで増量しているので降圧効果が高く、血圧低下効果も期待できる薬剤といえます。

③ あとは「ミカムロBP」

これはカルシウム拮抗薬ではなくARBを最大量含有した唯一の合剤です。

他の薬剤は最大使用量の半量以下しか入っていませんが、ミカムロは唯一ARBである「ミカルディス80㎎」という最大量が含まれています。

色んなARB+カルシウム拮抗薬の合剤がありますが、僕が強い腎保護と降圧作用を期待しているのは「レザルタスLD/HD」、「アイミクスHD」、「ミカムロBP」です。


投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年5月20日 月曜日

第1回きたうらクリニック勉強会

5月19日は加古川市野口町にある野口公民館の調子室で「第1回きたうらクリニック勉強会」が行われました。

勉強会という内容ではなく、栄養士さんを中心に一緒に料理と会話を楽しんだ2時間半でした。

予定より30分速く出来上がり、女性の方を中心とした手際の良さには感銘を受けました。

男性718キロカロリー、女性634キロカロリー、塩分1.8gでしたが、結構なボリュームがあり、塩分制限も感じないくらいしっかりと味がついていました。

とてもおいしく、とても楽しい時間でした。

勉強会は定期的にやっていきますが、料理教室も1年に1回はしたいと考えています。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年5月15日 水曜日

足が痛くて眠れなかった。。。

糖尿病、高血圧で当院通院を始めた8○歳の男性患者さんがいらっしゃいます。

体のあちこちが痛くて、だんだんと歩けなくなってきているようでした。

比較的お近くにお住まいであり、当院の評判を聞いて、先月から当院に通院されています。

非常に記憶力があって、しっかりとされていますが、痛みが強く、しんどそうな感じでした。

お話を聞いているといろんなところで、今の自分の症状を訴えても、なかなか聞き入れてもらえず、「老人性うつ」で片づけられていたようです。

血液検査、心電図、エックス線では特別大きな異常はありませんでした。

しかし、精神的につらく、体は悲鳴を上げているようでした。

とくにつらいのは、「足の痛み」と「胸から頭に上がってくるようなふらつきとめまい」ということでした。

まず「足の痛み」から治療していくことになりました。

足の痛みは寝ているときにつらくて、寝ている疼いてきて眠れないようです。

寝ているときの痛みの原因は「冷え」や「痂血」ということが多いといわれています。

痂血や血虚の筋肉痛、関節痛、神経痛(特に下肢)のときには「疎経活血湯」がよく効きます。

それだけでは「冷え」に対して効果が少ないので「附子末」を併用しました。

2週間後に来院され、「ほとんど痛みがなくなって、夜が本当に楽になった。話を聞いてくれた上に、足まで楽にしてくれて。」と目に涙を浮かべておられました。

副作用も出ることがなく、症状が楽になったというのは漢方ならではと思います。

数年前の自分であればまず、治せることができなかったと思います。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

カレンダー

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
アクセス


大きな地図で見る

〒675-0012
加古川市野口町野口220-1

【診療時間】
■透析(予約制)
月・水・金…8:00~18:30
火・木・土…8:00~13:30

■内 科・腎臓内科
月~金…9:30~12:00 15:00~17:00
火・木・土…9:30~12:00

【休診日】日・祝祭日

お問い合わせ 詳しくはこちら