院長の診療日記
2017年4月28日 金曜日
正露丸・・
帰ってもしくしく痛いので正露丸を飲んだようです。
なんと10分くらいできれいに腹痛が消えたようです。
おそらく、透析中に腸への血流が不足して痙攣状態にあった可能性があります。
正露丸はクレオメート(タールを蒸留生成したもので、あの独特のにおいの元)が主成分で、
大腸に作用して、過剰な腸蠕動を抑えてあげます。
また小腸にも作用して水分の分泌や吸収の調整もしてくれます。
そのほか、陳皮、甘草、アセンヤクなど腸の収斂作用を持つ生薬が多く含まれています。
これらの生薬により患者さんに怒っていた腸のけいれんが収まり、腹痛がなくなったと思われます。
ちなみにクレオメートは消毒剤でも使用されていますが、正露丸は消毒剤で使用される石炭ではなく、(木)のクレオメートなので安心してください。
(ただし、決して正露丸を勧めているわけではないのであしからず)
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2017年4月25日 火曜日
フットケアカンファレンスの立ち上げ
透析看護にとってフットケアは患者さんの足や命を守る大切な役割があります。
看護師の方でフットケアについて学びたい、深めたいという方はご参加されてはいかがでしょうか?
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2017年4月15日 土曜日
日本血液浄化学会発表
土曜日勤務終了後に予演会を開きました。
透析中のモニタリングについて新たな知見を得て、それを発表します。
透析中の患者さんの状態を把握する客観的評価の一つとして非常に有用な発表になると思います。
期待しています。
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2017年4月13日 木曜日
エホチール・ドプス
透析後半の血圧や透析後の血圧低下、特に110以下は生命予後はよくないといわれているので、過度な変化を避けるために昇圧剤をします
リズミック、ドプス、メトリジン、エホチールがあります。
エホチール以外は内服薬です。
下の図にありますようにドプスは非常に長く効果を発揮します。
特に透析後の起立性低血圧を抑える薬です。
エホチールは心拍出量を増やす目的で使用します。
ただ、下の図にあるように、あくまで透析中のみ有効で、注射をやめればすぐに効果は切れます。
起立性低血圧の予防にはならない可能性は高いです。
あくまで透析中の血圧維持をレスキューするためのものですね。
あまり使わない薬ですが、使い分けは必要ですね。

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2017年4月 9日 日曜日
クリニック救急当番
今日は雨も上がり、時に日差しがさす絶好とは言えませんが、ちょっとした隙間に花見ができるいい一日だったかもしれません。
そんな中、朝9時から救急当番をやっていました。
冬と比べると急性胃腸炎は少なく、発熱の患者さんが多かったですね。
インフルエンザはA型1名、B型1名。
B型は今シーズン当院では初めてでした。
休日にもかかわらず看護師2名、事務員3名が出勤してくれたことは本当にありがたいと思います。
休みたいでしょうに、いやな顔せず、今日も熱心に働いてくれました。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。
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