院長の診療日記

2017年10月29日 日曜日

高血圧治療の講演

10月28日に高血圧治療の最前線というテーマの講演を聞きに行きました

講師は知る人ぞ知る自治医科大学循環器内科の苅尾教授。

高血圧ガイドライン作成の中心人物で、かなり有名な方です。

10月29日NHKスペシャル「"血圧サージ"が危ない~命を縮める「血圧の高波」~にも出演されるようです。

あと、加古川東高校の出身のようで、加古川には縁があるようです。

そのサージというのは急に上昇する血圧のことで、このサージの繰り返しが脳卒中や心筋梗塞や大動脈解離などの病気につながる可能性があるということです。

とくに、朝方生じるモーニングサージは要注意で上の血圧が145以上では要注意のようです。

まず朝の血圧を145に下げ、達成できれば135未満、一番いいのは125未満のようです。

ただ、125未満になった場合は血圧の下がりすぎや腎臓病に注意をする必要があるようです。

たった10や20の血圧低下と思われるかもしれませんがそれだけでもかなり脳卒中などのリスクは減るようです。

基本的な降圧剤はカルシウム拮抗剤、RAS阻害剤、サイアザイド系利尿剤です。

血圧の変動が強い場合はCa拮抗薬やRAS阻害薬。

夜間に血圧を下げたい、循環血液量を減らしたい、心不全のリスクがあるような方は利尿剤や現状ですとセララがいいようです。

基本は3種類ですが、4種類目としてはアルドステロン受容体拮抗薬のセララがいいようです。

2015年のランセットという雑誌で、スピノロラクトン、ドキサゾシン、メソプロロールで比べたとこと、スピノロラクトンの降圧が一番強かったようです。

ですので現状のアルドステロン受容体拮抗薬とするとセララがいいのではないでしょうか。

1時間の講演でしたが素晴らしい講演で、スライドのほとんどが教授御自身の論文を用いていたことに驚きました。

研究でここまでの結果、業績を残していることにも感銘を受けました。


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2017年10月27日 金曜日

オーストラリアでインフルエンザ流行

オーストラリアでインフルエンザが流行し、死亡例も出現しているようです。

インフルエンザA型香港型の亜型のようですね。

南半球でも毎年インフルエンザは発生するようですが、あまりワクチンは打たないようです。

日本は比較的インフルエンザワクチン接種率は高く、香港型もカバーしているので、ワクチンが有効であれば十分対策できると思います。

外来ウイルスに対しては水際対策をしていらっしゃいますが、国内に入ってくる可能性は十分にあります。

当院でも先週から摂取していますが、寒いせいか例年より皆さん早く打たれています。

予約もほぼなくなってきました。

インフルエンザワクチンの生産数が減産しているとニュースがあるからかもしれません。

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2017年10月16日 月曜日

インフルエンザワクチン接種開始

今年も10月16日からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。

ワクチン数が少ないので在庫も減っています。

今年は夏のインフルエンザも例年より多く、昨年に比べて寒暖差がひどいので流行が心配されます。

予約に関してはかなり埋まってきており、土曜日はもうすでにいっぱいです。

インフルエンザ流行する前に打っておきましょう。

例年、インフルエンザ流行の方とインフルエンザワクチン接種の方とが外来で混同するような時期がありますので早め摂取を心掛けてくださいね。

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2017年10月13日 金曜日

血管が見える?!

stat veinという採血などの時に血管の走行がわかる医療機器があります。

興味があり一度使わせていただきました。

還元ヘモグロビンに反応するということで基本的には静脈に反応します。

ですので、動脈や透析のシャントでは利用できません。

透析ですと、シャント本幹ではない返血の血管を探すときに有効かもしれません。

今日は自分の血管や採決の時に使用してみました。

①駆血帯で縛っていない時

ひじの棒状の模様が静脈です。

②駆血帯で縛ったとき

あまり浮き出方がわからないような気がします。

③採血しようとするとき

右手で血管を固定したり、弾力性を探ったりしますが、指で押さえると黒色になって、血管との境界がわからないようになってしまいました。

たぶん、針を刺すときは針を刺す部位と固定する部位が被ることが多いような気がします。

総括としては血管の走行をとらえるのには非常に有効

透析ではなく、一般外来で有効

細い方や表面に出にくい方に有効

しかし、針を刺すときには固定する手が邪魔になることがあるので、穿刺場所が決まって、方向が決まれば、stat veinを置いておいて刺した方がいいような気がしました。

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2017年10月 9日 月曜日

弛緩性便秘に対して

透析患者さんは便秘が多いです。

便秘となると、薬ではプルゼニド、センノサイドなどセンナが有名です。

でも使っているとだんだん効き目が低下しますし、メラーノシスと言って大腸の粘膜に色が悪くなります。

ただ、下剤を使わないわけにはいきません。

下剤を使っているかたは弛緩性便秘と言って腸の動きが悪くなり、腸が拡張して、便が出にくくなります。

出ても、硬い便などになることが多いです。

胸部XPととるときに一部、腸も見えますが、便塊があり、腸が拡張しているので弛緩性便秘を疑います。

このようは方には緩下剤やアミティザがいいとされています。

緩下剤は酸化マグネシウムが使用できないので、Dソルビトールを使用します。

アミティーザは小腸から水分を分泌させる薬で、便秘治療でもエビデンスグレードが最も高いⅠとされており、推奨レベルもAとされています。

最近では同じく小腸から水分を分泌させる薬でリンゼスも発売になっています。

おそらくですが、いずれはリンゼスもエビデンスグレード、推奨レベルと主にアミティザと同じレベルになると思います。


実際はセンナ、大黄、ラキソベロンを用いつつ、Dソルビトールやアミティザ/リンゼスを用いることが多いですが、できれば、センナ、大黄、ラキソベロンを減らせればいいなあと思います。

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