院長の診療日記

2018年7月30日 月曜日

高尿酸血症は慢性腎臓病の原因になる

尿酸のお話は何度もしてきていますが、

やはり、

尿酸が高いのは慢性腎臓病の主な原因になりそうです。

日本人を対象とした研究で、尿酸値と末期腎不全の発症のリスクについて調べた研究があります。

それでは尿酸7以上では7以下と比べて優位に末期腎不全になる確率が高くなるといっています。

高血圧や糖尿病はもちろんリスクとなりますが、それらに相当、場合によってはそれらを上回る危険因子となっています。

一昔前ではそのようなことは考えもしなかったものが、今では明らかなに慢性腎臓病のリスクといえそうです。

最近では、新しい尿酸の薬に、抗酸化作用があると報告されています。

腎臓病の進行や心血管イベントには酸化ストレスが関与しており、尿酸血だけではなく、新しい尿酸の薬が重大な病気への進行を予防できる効果も期待されています。

透析患者さんもしかりだと思いますが、透析患者さんにおいても、今後の研究結果(新しい尿酸薬と予後など)が期待されます。


ある患者さんが描かれました。
真ん中は私でしょうか?

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2018年7月18日 水曜日

DKD?

最近、CKDはだいぶ浸透してきて、「慢性腎臓病」ということが認知されてきています。

さらに、最近、DKDという似たような言葉が出てきています。 DKDはDiabetic Kidney Diseaseの略語であり、糖尿病性腎臓病と訳されます。

もともと糖尿病性腎症というものがあったのでは?という疑問が湧き出てきます。 糖尿病性腎症は典型的には尿アルブミンが出て、タンパク尿が出て、腎機能が悪くなっていきます。

ところが最近では尿アルブミンが正常なのに、腎機能が悪くなってきている糖尿病患者さんに多く出会います。 つまり、典型的な糖尿病性腎症もありますが、「典型的ではない糖尿病を持っている腎臓患者さん」が増えているということです。

典型的ではないということについては、糖尿病だけではなく、高血圧や動脈硬化などがオーバーラップした結果、糖尿病というよりも高血圧や動脈硬化が起因した腎臓病が混在しているということになります。

このように、糖尿病性腎症を含めた糖尿病でありながら、腎機能低下を認める患者さんをとらえようとした用語がDKDということになります。 まだはっきりしていない部分も多く、例えば、長―い期間、慢性腎臓病があって、ここ最近、健康診断で糖尿病を診断された場合はDKDなの?ということなど、それはDKDといえないでしょう。

ということもあるでしょうから、まだその定義はあいまいで混とんとしていることも多いと思います。

おそらくは、糖尿病性腎症なのか?これは糖尿病はあるけど、他の腎症(例えば高血圧性腎硬化症)が原因と違うだろうか?など、ある程度糖尿病も腎症が進展に影響を与えている場合がDKDということになるのではないだろうかと思います。

現在、糖尿病性腎症の病期分類がありますが、今後DKDの病期分類もできたりするかもしれません。

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2018年7月11日 水曜日

食欲があまりないという患者さんに対して

急に暑さが本格化してきて、夏バテというのか、食欲が急に低下してくる患者さんがちらほらいらっしゃいます。

症状としては

・胃もたれ

・食べてもすぐにおなかがいっぱいになる

・食べないといけないとわかっていても食べれない。

・胃の痛み

夏バテ以外にも、
胃切除している方、抗がん剤を飲んでいる方、パーキンソン病の方、胃の動きが悪くなるような痛み止めを飲んでいる方も上記のような症状が出てくる可能性があります。

このような状態を「機能性ディスペプシア」と呼びます。

食欲増進作用や、胃排泄促進作用を期待して、「ツムラ六君子湯」を処方することがあります。

これでだいたい2-4週間様子を見ますが、弱っている方には結構効果がある印象があります。

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2018年7月10日 火曜日

最近、腎移植の話が多い?

当院では最近、透析に入る前に腎臓移植の話もしますが、腎臓移植を考えている方が増えています。

1年間で5名の方々。

1クリニックとしては多い方だと思います。

全て生体腎移植の話です。

移植はメリット、デメリットはありますが、やはり、透析を経験し、腎移植された方はすごくお元気になり、その恩恵を喜んでおられることと思います。

5名中腎移植された方は1名で、腎移植を前向きに考えられている方は3名いらっしゃいます。

最近では透析に入る前に腎移植を行うPKTという方法もあります。

それもすごく大切な方法で、腎代替療法としては一つの選択肢にはなると思います。

あくまで個人的な感想ですが、PKTも進めている立場で非常に悩むことがあり、やはり透析を経験してから腎移植したほうがいいのでは?と思いがどこかであります。

その方が腎移植のありがたみがわかるような気がします。

腎移植はどなたから腎臓という大切なものを頂いたうえで、初めて成立します。

それが夫婦間、兄弟、親子間、なんであれ、この上なく尊いものだと思います。

透析のメリット、デメリットを経験することも大切なステップではないかと思うこともあります。

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2018年7月 9日 月曜日

炭酸ランタンでリンが下がらない場合

炭酸ランタンであるホスレノールは1錠当たりのリン吸着力は非常に強いお薬です。

少ない錠剤でリンが低下するのは非常にありがたいです。

リンの薬は長所短所ありますが、薬には1食あたり何錠、場合によっては10錠くらい必要なこともあります。

そう考えるとホスレノールは最大量でも2錠(1回)で済むので頼もしい薬です。

ただ、時にホスレノールを最大量で飲んでも下がらないことがあります。

調べてみると、ホスレノールは胃の中のpHが高くなると効きにくくなることがあるようです。

つまり、制酸薬を飲んでいるときです。

もし、同じようなことがあれば見直されてもいいと思います。

pHが高い時に効果が減弱する薬に、炭酸カルシウムが有名ですが、ホスレノール(炭酸ランタン)にも注意が必要だと思います。

今のところ、鉄含有リン吸着剤であるリオナやピートルはpHが高くても、低くても効果は発揮するようですね。

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