院長の診療日記

2019年2月28日 木曜日

透析患者さんとリン(蛋白摂取量の重要性)

透析患者さんではnPCRが低いと予後が良くないと統計的には言われています。

逆にnPCRが増加してくると、血清アルブミン値が高くなり、予後が向上するといわれています。

蛋白質摂取を上げればいいのか?という話になるとそうでもなく、結局のところ、総カロリー数を上げないと異化亢進してしまい、痩せてしまいます。

蛋白摂取をふやすとリンが上がるのでは?

確かにそうだと思います。

しかし、リンを制限しすぎると、総カロリー自体が減っているという報告があり、カロリー、蛋白摂取不足に陥ります。

一番いいのはたんぱく質も取れて、血清リン値が低いということですね。

しかし、タンパク質が不十分であれば、いくら血清リン値が低くても予後はよくありません。

どちらをとるかというのは難しいですが、特に高齢の患者様では栄養を重視したほうがいいでしょうね。

ただし、無機リン=タンパク質摂取増加というわけではないので押さえて方がいいでしょうね。

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2019年2月27日 水曜日

AIと医療機器

オリンパスが大腸内視鏡の診断がAIを用いてできるソフトを国内で初めて薬事承認を取りました。

いわゆるAI医療製品です。

これは非常に大きな、画期的な進歩だと思います。

日常臨床でこのようにAIが使えると言うのは非常に有意義なことだと思います。

他の会社でも、肺がんの診断補助や、病気の疑いのある病変を知らせる技術などAIを駆使した医療機器が今度も出てくると思います。

その他、
眼底写真やいずれ胸部X線なども検診で異常を見つけるためあるいは肺がんの可能性が極めて高い確率で検出できるソフトも出てくるものと思います。

全国に浸透するのはまだ時間がかかると思いますが、5年10年で医療もだいぶ進んでくるものと期待されます。

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2019年2月25日 月曜日

骨粗鬆症の薬

骨粗鬆症の薬で選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)があります。

これはエストロゲン受容体に作用して、骨吸収を抑制し、骨量を増やしてくれます。

エストロゲン受容体に作用するので子宮体がんや乳がんのリスクを下げるのではないかとも言われています。

保険病名は:閉経後の骨粗鬆症

商品名:エビスタ、ビビアント

期待できるのは腰椎などの椎体や大腿骨の骨量を増加すること。

骨折予防としては椎体骨骨折の予防効果はありますが、大腿骨骨折の予防効果は明らかにはされていません。

透析の方への使用方法としては

エビスタは48-72時間ごとなので、透析の日だけ

ビビアントは通常量

となっています。

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2019年2月18日 月曜日

平成30年度兵庫県国民保護共同訓練(神戸)

2月17日昼、神戸市ノエビアスタジアムを中心とした国民保護訓練に参加してきました。

この訓練は今年開催されるラグビーワールドカップ大会で化学剤散布(テロ行為)が発生するという設定で開催されました。

この避難訓練に関しては、災害コーディネーターとして研修をいたしました。

非常に大規模な避難訓練で、医師会やDMATはもちろん、自衛隊、警察、消防隊、海上保安庁、行政などたくさんの方が参加されていました。





兵庫県医師会はJMATとして避難した観客を救護する任務を任されていました。

現場の救護、続いて、近くの小学校に新たに避難所と救護所を設営し、治療と必要に応じてDPATと協力しメンタルケアを行っていました。





このような大規模の避難訓練に目の前で見るのは初めてで、非常に勉強になりました。

避難所や救護所や避難所内での治療のイメージも付きましたし、災害時移動薬局も見ることができました。



災害にはあいたくないと言う事は誰もが思うことですが、いざと言う時に少しでもイメージを持っておくことの大切さがわかりました。

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2019年2月16日 土曜日

夏の災害への心構え

2018年7月7日西日本豪雨より加古川の水位は4.75メートルまで上がりました。

堤防の限界まで約2メートルと迫る勢いでした。

加古川市民の約60%あたる16万人の市民に対し避難勧告が発令されました。

しかし実際に避難された方は約0.3%とされています。

避難勧告の前情報にあたる避難準備、高齢者など避難開始の発令がなく、不意打ちの避難勧告に驚かれた方も多いのではないでしょうか。

2004年以降の約15年ぶりの氾濫危険水域の上昇。

不安な日々を過ごされた方も多いと思います。

2018年の災害は10年に1度の災害なのか?

これから毎年のように発生するものなのか?

前者を祈るばかりです。

自治体を中心とした避難計画の修正や再検討が必要と思いますし、我々も、今年の夏までには、クリニックとして個々の対策を立てる必要があります。

透析クリニックでは患者様に対して、透析を週3回行う必要があります。

診療時間内の避難勧告を発令時の対応、診療時間外に発令された避難勧告への対応の大きく二通り。

透析スケジュールの変更については状況と曜日を考慮し、柔軟に対応していくとともに、患者様にも災害時のスケジュール変更等に関してのご協力を仰いでいきたいと思います。

来月には避難訓練を行い、再来月には透析患者様への勉強会を予定しています。

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