院長の診療日記

2018年12月 3日 月曜日

糖尿病性腎障害 DKD

DKD(糖尿病性腎臓病)は典型的な糖尿病性腎症に加えて、顕性アルブミン量が出現しないまま、推定GFRが低下する非典型的な糖尿病関連腎臓病を含む概念です。

さらに糖尿病を合併する腎症には糖尿病と直接関連しない腎臓病(IgA腎症など)が糖尿病を合併した場合を含む、より広い概念と言われます。

最近、腎硬化症が増えてきていますが、基本的には腎硬化症というのは高血圧によって発症する腎臓病と言われています。

一方で糖尿病がありながら、蛋白尿や微量アルブミン尿がなく、腎臓病が悪化していると言う現象がよく見受けられます。

透析導入の原因となった病名で、糖尿病性腎症というなかには、実はこのDKDが多く含まれていた可能性があります。

注意点は、タンパク尿と伴わないまま、あるいは尿蛋白量が少ないまま、腎不全に至るケースが増えていると言うことです。

典型的な糖尿病性腎症では蛋白尿が多く腎臓病が進行しやすいといわれています。

典型的な糖尿病性腎症とDKDの鑑別には尿アルブミンの測定が有効と言われています。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年12月 1日 土曜日

「オリンパス内視鏡で192件の耐性菌感染」の記事を読んで

海外で報告された内視鏡による薬剤耐性菌感染による事故報告です。

薬剤耐性(AMR )は遺伝子の変異による抗生剤が効かないあるいは、効果が減弱する問題で、有名なものにはMRSAがあります。

現在、抗生剤の安易な使用により、薬剤耐性菌の出現と拡大が懸念されています。

今後、放っておくと2050年には、世界で年間約1000万人が死亡するおそれがあると言われています。

日本でも以前から適正な抗生剤の適正な使用を心掛けるよう注意喚起をされており、特にフルオロキノロン、マクロライド、セフェム系の使用は控えるようにと言われています。

医療機関に来られる感染症では、ウィルス性と細菌性と比べると、圧倒的にウィルス性が多いと言う事は分かっており、安易な抗生剤の使用を控えるべきだと言う事は分かっています。

臨床の感、医師の技量と言えばそれまでかもしれません。

しかし、中には抗生剤が必要であり、抗生剤の投与が遅れた、結果症状が進行してしまったという例もあります。

臨床していると、ウィルス性と細菌性の診断が決して簡単ではないケースがあります。

耐性菌の問題があり、本来不要であるウィルス感染への抗生剤の不使用を念頭に入れながら診療をしていますが、以前から述べているように、簡単かつ安価で、保険でも使用できる両者を鑑別できるようなキットが欲しいと思っています。

現状でもPCT検査がありますが、汎用性に乏しく、簡便に使用しづらいように思えます。

医療もIT化すればこれらの鑑別診断が容易にできる日も来るとは思いますが... 内科診断学も変わってしまうのではないでしょうか...

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年11月30日 金曜日

非アルコール性脂肪性肝疾患

脂肪肝はアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)があります。

NAFLDの多くは肥満やメタボリックシンドローム等を基本とし発症します。

飽食の時代である現代においては肥満やメタボリックシンドロームが悪化し、脂肪肝の頻度は高いと言われています。

脂肪肝は糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などの血管病のリスクとなるので注意は必要です。脂肪肝を軽視してはなりません。 治療の基本は食事と運動療法になります。体重を3%減らせば、肝臓の脂肪変性が消失すると言われています。

減量と言うのは非常に難しく、離脱することも多いですが、根気よく続けて、運動習慣や食事を習慣化してしまうことが大切だと言われています。

運動して減量することを期待しますが、体重だけではなく、良質な筋肉を作っていくことも大切なことです。

糖尿病を合併する場合には、薬物療法と併用することがあります。

脂肪肝を伴った糖尿病の場合、商品名アクトスというインスリン抵抗性改善薬が有効だと言われております。

それ以外の薬剤に関しては現在のところ、十分なエビデンスがまだないと言われています。

いずれにせよ、脂肪肝が多いと言うことが間違いありません。適切な食事、適切な運動を心がけていきましょう。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年11月28日 水曜日

救急隊の事例研修会と加古川マラソンに向けて

11月27日仕事が終わった後、加古川市防災センターで、平成30年度救急隊員研修会がありました。

一市二町の各消防署、分署からの代表者の発表が行われました。

ドクターカーとの連携、特定利用行為であるブドウ糖の投与について、DNAR、山岳地帯での救助、バイスタンダーCPRの普及など救命率の向上、カプノメーターの有用性等、救急隊から多数の報告がありました。

普段、救急医療に携わらない私としましては、非常に勉強になりました。

私は各発表に対してコメントをする役割をいただきました。



発表すると言う事は今まで自分たちが行ってきた仕事をまとめ、それを振り返ることができる非常に有意義なことだと思います。

発表することにより、発見がたくさんあります。

普段の仕事以外に、発表のためにまとめることは、非常にたくさんの時間を要することだと思いますが、必ずスキルアップになります。

また、発表するときには調べることもあり知識も増えていきます。

我々も定期的にカンファレンスを行っていますが、それらを通して個人個人、チームにおいてスキルアップしてきていると思っています。

研修会終了後、第30回加古川マラソン救護班の打ち合わせを医師会で行いました。

医師会事務局と市役所員と一緒に打ち合わせを行いました。

寒中で行われるため防寒等の安全管理、救護方法、物品の確認など行いました。

招待選手にはジャカルタアジアマラソンで2位、名古屋ウィメンズマラソン5位に受賞された野上恵子さん、ゲストランナーとして大平サブローさんと和泉修さんが来られます。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

2018年11月26日 月曜日

透析患者数の推移

透析患者さんの総数はおそらく、2017年から2018年くらいにピークを迎えると思います。

今後、さらに高齢化に向かい、約10年後には75歳以上の割合が今よりさらに10%増えると言われています。

その後は、高齢化といっても人口の減少とともに75歳以上の方の割合も減っていきます。

慢性糸球体腎炎の患者さんはすでに約5年前から減少しています。

糖尿病性腎症や腎硬化症の患者さんに関してもしばらくは増加傾向がありますが、慢性糸球体腎の患者さんが毎年、著明に減少していっていますので、全体としては今後、透析患者さんの数としては、まちがいなく減ってきます。


しかし、今後、男性の糖尿病性腎症の患者さんの数が今後約10年間は増えると言われており、特に若い患者さんに関しては血糖管理が重要だと考えます。

糖尿病に関しては透析導入にならないためにも、様々な薬剤を用いて、適切な血糖管理が必要と考えます。

一方で、透析患者さんに関しては75歳以上の患者さんの割合が10%も増加してくるということなので、高齢透析患者さんに対して、さらに栄養管理が問われる時代になってくると思います。

投稿者 きたうらクリニック | 記事URL | コメント(0) | トラックバック(0)

カレンダー

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

月別アーカイブ

アクセス


大きな地図で見る

〒675-0012
加古川市野口町野口220-1

【診療時間】
■透析(予約制)
月・水・金…8:00~18:30
火・木・土…8:00~13:30

■内 科・腎臓内科
月~金…9:30~12:00 15:00~17:00
火・木・土…9:30~12:00

【休診日】日・祝祭日

お問い合わせ 詳しくはこちら